日语阅读:“楽隊”的味道

来源:考试吧发布时间:2013-01-28

豚肉とジャガイモの煮付けを受刑者の隠語で「楽隊」と呼んだという。ジャガブタジャガブタの洒落(しゃれ)である。えも言われぬ美味であったと、社会主義者で作家の荒畑寒村が「監獄料理」という随筆に書いている

据说,“猪肉炖土豆”,在犯人的行话中,叫“楽隊”。是“咚锵咚锵”(译注:分别取日语的 “猪”和“土豆”的头两个假名相连复读,听起来象“咚锵咚锵”的发音)的谐语。这道菜的味道简直妙不可言。——社会主义者、作家荒畑寒村在《监狱料理》这本随笔里如是写道。

出獄して夫人に作らせたが、いかにしてもその味が出ない。「お前も一度入って自分で味わってみろ。工夫がつく」。そう勧め、「バカを言うな」と夫人に叱(しか)られたこともある

出狱后,他让夫人做这道菜,但怎么也做不出那种味道来。“你也入狱一次,亲自尝尝。就有办法做好了。”他曾这样向夫人提出建议,结果被她骂道:“你别瞎说!”

先日の本紙社会面に載った国内最大、府中刑務所(東京都府中市)の探訪記事を読むと、一つの料理に受刑者共通の呼び名が冠され、一同で同じ料理を待ちわびる時代はどうやら去ったようである

我读了前些天本报社会版刊登的国内最大监狱、府中监狱(東京都府中市)的采访报道,总觉得这种——犯人给一道菜冠以通用名,然后,共同对这一道菜怀着焦急的期盼——时代已经一去不复返了。

所内には46か国、35種の言語が飛び交う。菜食主義者にはそれように、イスラム教徒の献立は豚肉を避け、断食月(ラマダン)にも配慮し、初耳の宗教行事は調べ…と、厨房(ちゅうぼう)は火事場の忙しさであるらしい

狱内,使用有46个国家的35种语言。对素食主义者要特别对待,此外,伊斯兰教徒的菜谱也要避开猪肉,还要考虑斋月,对第一次听说的宗教活动要查找资料……厨房就象火灾现场那样的繁忙。

刑務所は「塀の外」を映し出す鏡でもある。文化の違い、宗教の別、さらには定員オーバーの過密ぶりにてんてこ舞いする職員の日常を知るにつけ、つくづく大変な世の中を生きていると実感した

监狱也是反映“墙外”生活的一面镜子。文化差异、宗教不同、还有机构臃肿、人满为患、终日忙碌的小职员生活。每当想到这些,我就深切地感到人活一世之不易。

寒村は随筆のなかで、一つの料理を大鍋で大量にこしらえることが美味の秘密だろうと推測している。多種少量の傾向が著しい昨今、翁(おう)ありせば、当世「楽隊」の味にどんな講評をくだすだろう。

寒村在随笔中猜想:用大锅,大量地烹煮一道菜,这想必就是这道菜味美的奥秘吧。在品种多数量少这种倾向显著的当今,倘若寒村老翁健在,不知将对现世“楽隊”的味道做何评价呢?

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