新世界能力考攻略2级能力提高读解篇(三)

来源:考试吧发布时间:2013-01-29
ことばの原っぱ
目は、背中にはついていない。だからぼくらは、前は見えてもうしろは見えない。
というのは嘘で、見ようと思えば、うしろだって見える。ふりむく必要はない。うしろを見る力のことを、想像力というのだ。
うしろだけではない。ふつうの想像力があれば、①他人の目からだって、自分を見ることができる。他人から見ると、自分はどう見えるか。それが、想像力の出発点だろう。
幕が開いてから、客席に入ってくる人がいる。②あんな迷惑なものはない。ネズミのように小さくなって、こっそる入ってくるならまだいい。なかには、象みたいに堂々と入ってきて、「失礼」とも言わずに人の席の前をエイヤッと通り抜け、平然と席につくような人がいる。ああいう人は、人から自分がどう見えているかが、まったく見えていないんだろう。完全な想像力欠乏症である。
ま、道が渋滞だったり、電車が遅れたり、出ようと思ったる玄関先でころんだり、遅れるのにはそれなりの事情があるのだと思う。が、遅れたら、(③)案内係の人が入っていいといっても、次の幕間までロビーで待つ。あるいは、客席のいちばんうしろで立ってみる。それが原則である。少なくともぼくは、それを原則にしている。
長い背中をやたら延ばして、ひときわ高く席に座っているのも、④うしろに目がない人の典型である。ぼくも胴の長さには自信のある体型の持ち主だから、他人の胴の長さをどうこう言うつもりはない。が、うしろの席の人にとって、自分の頭がどのぐらい邪魔になるか。それをすばやく感じとって、なるべく頭を低くするような気づかいをするのが、ふつうの想像力の持ち主である。
           (天野 祐吉『天野祐吉のことばの原っぱ』まどか出版)
堂々と:態度が力強く落ち着いているようす
平然と:落ち着いているようす
欠乏症:必要な量より少なくて困る病気
幕間:芝居で次の幕が始まるまでの休憩時間
原則:基本的な規則
ひときわ:一段と
持ち主:その物を持っている人
胴:頭、首、手足以外の体の部分
すばやく:すぐに
 
 
問1 ①「他人の目からだって、自分を見ることができる」とあるが、ここではどういう意味か。
 1 他人は、自分の前もうしろも見ることができるという意味
 2 他人から見ると自分はどう見えるか想像できるという意味
 3 他人から見えないものでも見ることができるという意味
 4 他人の見かたと自分の見かたは違うものであるという意味
 
問2 ②「あんな迷惑なものはない」とあるが、何が迷惑なのか。
 1 幕が開く前に客席に入ってくる人がいること
 2 幕が開いてからふりむく人がいること
 3 幕が開く前に案内係の人入ってくること
 4 幕が開いてから客席に入ってくる人がいること
 
問3 (③)に入る最も適当な言葉はどれか。
 1 だいいち
 2 たとえ
 3 とても
 4 わりと
 
問4 ④「うしろに目がない人」とあるが、ここではどういう意味か。
 1 背がとても高い人という意味
 2 想像力のある人という意味
 3 想像力のない人という意味
 4 客席のうしろに立つひとという意味
 
 
正解:2 4 2 3
纠错