雨の科学
日本にいると、雨が降れば傘を差すことはごく当たり前のことのように思えますが、世界の国々では決して①そうではありません。ある国ではスコールとかシャワーのような非常に強い雨が短時間に降りますが、そういう雨はあまりに強すぎて傘をさしても意味がなく、どこかで雨宿りをして、雨が通り過ぎ、降り止むのを待つほうがずっと簡単です。また、弱い雨がしとしとと長時間降り続ける国では、傘をわざわざさすこともなく、コートを着て帽子でもかぶって歩いていれば十分です。もちろん、日本にも②こういった雨は降りますが、弱い雨が長時間降る中でも時々強い雨が降りますし、傘もさせないほどの強さではないにしても、、かなり強い雨が一時間以上も降ると、雨宿りをして待てばよいというわけにはいきません。私も、若いころ始めて海外に行ったとき、雨の中を傘もささずに平気で歩いている人が多いことにずいぶん驚いたものです。もっとも、最近は、世界的に傘もおしゃれの一部である事が多くなり、③雨の降り方の関係もあいまいになってきたようです。
ごく:非常に
スコール:squall 熱帯地方で強いかぜとともに降る激しい雨
雨宿り:雨にぬれない場所で、雨がやむのをしばらく待つこと
しとしと:雨が静かに降る様子
問題
問1 ①「そう」は何を指しているか。
1 雨が降れば傘をさすこと
2 雨が降っても傘をささないこと
3 雨が降ったときは雨宿りをすること
4 雨が降ったらコートを着て帽子をかぶること
問2 ②「こういった雨」とあるが、どんな雨が。
1 傘が使えないほど強い雨
2 短時間降る弱い雨
3 雨宿りしてやむのを待つほど長時間振る強い雨
4 長時間降る弱い雨
問3 ③「雨の降り方との関係もあいまいになってきた」とあるが、雨の降り方と何との関係があ
いまいになってきたのか。
1 おしゃれの仕方との関係
2 雨が降り続ける時間との関係
3 傘のさし方との関係
4 雨宿りの方法との関係
正解:1 4 3