002 *~あげく(に)/~果て(に)
名詞:の+ あげく(に) ~ した
動詞:た形 あげくの + 名詞
果てに
果ての + 名詞
♪ 会話 ♪
李 :彼は気の毒だったなあ。さんざん通ったあげくに、先方から電話一本で契約を断られてね。まあ、僕の方もさんざんな目にあったよ。今日は本当についてない。
良子:一体全体、どうしたの?
李 :二時間も並んだあげく、結局、コンサートの切符が手に入らなかったんだ。
♯ 解説 ♭
これらの文型は「~した結果~した」を表しますが、後件では常によくない結果の発生を表すところに特徴があります。「~果てに」も同様の意味を表しますが、口語で使われることは多くありません。なお、「あげくの果て」は「あげく」の強調した表現となります。類義文型に「~末に」(→文型116)がありますが、この文型は後件でいい結果も悪い結果も表すことができます。注意すべき点は、これら結果を表す文型は常に文末が完了形「~した」となることです.
悩み抜いた
結果 <客観的表現>
あげく(に) <残念な気持ち>
末(に) <色々あったが>
帰国することに決めた。
§ 例文 §
1.口論のあげく、殴り合いのけんかになった。
2.いろいろ考えたあげく、彼と別れることにした。
3.彼はサラ金からさんざん借金をしたあげく、ついに首が回らなくなって夜逃げをした。
4.父は長い間、病に苦しみ抜いた果てに、亡くなった。
5.彼は会社のために身を粉にして働いて、あげくの果てにリストラされてしまった。
★ 例題 ★
1) 苦労した(あげくに/末に)、(ついに/結局)念願のマイホームを手に(入れる/入れた)。
2) 返答( )(窮する→ )あげく、つい嘘をつい(てしまう→ )。
答案:
1) 末に(→文型116)/ついに(期待したことの実現)/入れた
2) に/窮した/てしまった(不本意の「~てしまった」)
1) 末に(→文型116)/ついに(期待したことの実現)/入れた
2) に/窮した/てしまった(不本意の「~てしまった」)