027 *~限りだ
数詞・名詞: × + 限りだ ①
限りで
感情形容詞:連体形<ーい/ーな> + 限りだ ②
【会話】
李 :田中教授の家は箱根に別荘があって、夏休みは家族そろって、そこで過ごすんだって。
良子:羨ましい限りだわ。お金って、ある所にはあるものね。「金は天下の回りもの」って言うけれど・・・。
李 :僕たちの所には回ってこないね。あ~あ、夏の休暇も今週限りだけど、どこにも行けそうにないなあ。
【解説】
「~限りだ」は日時について「~までだ」<期限>、数量について「~だけだ」<限定>を表します。「限り」は名詞なので、「限りで~/限りの<名詞>」の形も使われます。
また、「~限りだ」は感情形容詞につくと、「非常に~だ」という程度表現になります。多くの類義表現がありますが、代表的なものを挙げると、名詞に直接接続する「~極まる/~の極みだ/~極まりない」(→文型069)や、「~と言ったらない/(→文型219)」、「~のなんのって」(→文型358)や「~てたまらない/~てしかたがない」(→文型183)などです。
苦しい限りだ。
苦しいのなんのって。
苦しいと言ったらなかった。
苦しくてたまらない。
【例文】
1.この資料の貸し出しは、三日間限りです。
2.今日限りで、皆さんともお別れです。色々お世話になりました。
3.君と10年ぶりに再会できて、うれしい限りだ。
4.あんな奴に負けたなんて、くやしい限りだ。
5.根も葉もない噂をたてられ、腹立たしい限りだ。
【例題】
1) 一夜(限り/限って)の恋の(つもり/わけ)だったが、(いつしか/いつか)僕たちは深い仲へと発展し(ていった/てきた)。
2) 娘が(嫁ぐ→ )からというもの、わが家はまるで火( )消えた(ようだ→ )静まり返り、寂 しい限りです。
【前課の解答】
1) が(自V)/変わらない/が(他Vの受身文)
2) で/ない/行う(~つもりだ→文型175)