*~ではなく~だ/*~ではなくて~だ
名詞 :× + ではなく/ではなくて ~ だ
句+の/ため/から:× じゃなく/じゃなくて
(注:強調の語気を強めて文末が「~のだ」になることが多い)
________________________________________
♪ 会話 ♪
李 :結婚、決まったんだって?水臭いじゃないか、俺達に言わないなんて。
佐藤:隠すつもりじゃなくて、話すきっかけがなかったんだよ。それに、日取りも式場も決まったわけではないし。
山田:あ~あ、わが課の独身男性は、これで俺一人か・・・。
李 :「待てば海路の日和あり」ってこともあるさ。
♯ 解説 ♭
この文型は一種の強調の表現形式で、強い断定の語気を含んでいます。この文型は名詞以外にも、例文3~5のように「~のではなく~のだ」「~からではなく~からだ」「~ためではなく~ためだ」などの形で、様々な句とも結びつきます。
口語では「~じゃなくて~だ」「~じゃなく~だ」の形が使われることが多いでしょう。また、書面語として「~ではなく~である/~で(は)なしに~である」などがあります。
勉強は親のためではなく、自分のためにするのだ。
勉強は親のためでなしに、自分のためにするのである。
§ 例文 §
1.これは私の物ではなく、友人から借りた物なのです。
2.歴史を変えるのは選ばれた政党や集団ではなく、民衆の意志なのだ。
3.僕は誰のためでもなく、自分自身のために闘うのだ。
4.私が怒っているのは、あなたが過ちを犯したことじゃなくて、それを私に隠そうとしたことだ。
5.あなたが私と結婚するのは、私が好きだからじゃなく、私の家の財産が目当てなんじゃないの?
★ 例題 ★
1) 私(について/にとって)仕事は、金や名誉を得る(ため/から)ではなく、自己を実現する(ため/から)なのだ。
2) あなたが彼を悪く言うのは、彼( )嫌いだからじゃ(ない→ )て、彼( )羨ましいからじゃないの?
(^^)前課の解答(^^)
1) とばかり(→文型222)/なんと(驚き)/まで(→文型404)
2) で/楽し(様態の「そうだ」)/の