<さ行>
■桜
日本の国花。バラ科の落葉高木で品種が多い。
名前の由来は、花が「咲く」からきたとされていたが、「サ」は稲の神様で、「クラ」は居る所という説も唱えられている。稲の神様が田植えが始まるまで居るところがサクラで、サナエは稲の苗、サミダレは稲を植えるころに降る雨のことをいう、とされる。
■桜草
野生の群落をみることがまれになったサクラソウ科の多年草。晩春に5弁の花を咲かせる。花の色は、白、赤、黄、紫など豊富。サクラに似ることからこの名がついた。花言葉は「少年時代の希望」。
■石榴(ざくろ)
赤い果実と種子をとるために広く栽培されているザクロ科の落葉小高木。平安時代から庭木などに利用された。梅雨のころに朱色の花をつけ、秋に実が熟すと赤く裂けて多数の種を露出する。
■山茶花(さざんか)
ツバキ科の常緑小高木。10~12月に白、淡紅色の5弁の花をつける。冬に花が咲く数少ない庭木として、親しまれている。花言葉は「無垢」。
■皐月(さつき)
ツツジ゙科の常緑低木で、高山に自生する。皐月(陰暦の5月)に赤紫色の花が咲くことからこの名がある。数多くの園芸品種がある。
■早苗(さなえ)
田植えをするころの稲の苗。みずみずしい黄緑色で、苗代で20センチほどに成長したもの。
■仙人掌(さぼてん)
サボテン科の植物の総称。アメリカ原産のとげのある多肉植物で、一風変わったグループからなっている。夏に赤や黄色の大柄で派手な花を開く。樹液で油汚れなどがよく落ちるため、「シャボン」が転じた名といわれる。
■小百合(さゆり)
きれいなユリ。
■百日紅(さるすべり)
ミソハギ科の落葉高木。7~9月に、白や桃色の花をつける。樹皮がはげおちたあとの滑らかな幹は、猿でもすべり落ちるというところからこの名がついた。花言葉は「愛嬌」。
■三色菫(さんしきすみれ)
スミレ科の1年草。花弁が黄、白、紫の三色で彩られ、形が蝶に似ている。外来種で、英名パンジー。
■枝垂桜(しだれざくら)
バラ科の落葉低木。3月下旬~4月上旬にかけて、一重で淡紅色の花が咲く。細い枝が糸のように垂れ、天蓋のような形になる。古くから社寺、庭園などに植えられ、京都の祇園や平安神宮のものが有名。
■石楠花(しゃくなげ)
ツツジ科の常緑低木の総称。夏すずしく、湿度の高い高冷地を好み、初夏に淡紅色の花を多くつける。気候への適応力が弱いために、1種の分布範囲がせまく、環境ごとに別の種が生まれていった。
■芍薬(しゃくやく)
キンポウゲ科の多年草。5、6月ごろに白、紫、桃色などの大輪の花を咲かせる。「立てば芍薬、座れば牡丹(ぼたん)」と美人をたとえていうが、これは芍薬の茎がまっすぐのびるのに対して、ボタンは横枝が出ることによる。根を薬用にするために栽培され、しだいに観賞用の園芸草花として親しまれるようになった。花言葉は「はじらい」。
■蝦蛄葉仙人掌(しゃこばさぼてん)
サボテン科の多年生多肉植物。垂れ下がった葉先に白、淡紅色の花をつける。各節がシャコに似ていることから、この名がついた。
■沈丁花(じんちょうげ)
ジンチョウゲ科の常緑低木。早春に、内面が白色、外面が赤色の香りの高い小花を開く。沈香や丁字の香りに似ていることからこの名がついた。花言葉は「永遠」。
■新緑(しんりょく)
初夏の、鮮やかな若葉の緑。
■睡蓮(すいれん)
スイレン科の植物の総称。沼や池に生育する淡水性の水草で、地下茎を泥の中にのばし円形の葉を浮かべる。夏に赤、白、紫の美しい花をつけるが、夜には花を閉じるのでこの名がついた。花言葉は「純潔」。
■鈴蘭(すずらん)
ユリ科の多年草。北海道~九州の山地や高原に自生し、5、6月ごろに鈴のような花をつりさげ、よい香りを放つ。花言葉は「清らかな愛」。
■菫(すみれ)
濃い赤紫色の可憐な花をつけ、日本各地の野原や山道に自生しているスミレ科の多年草1種の種名で、またスミレ科スミレ属の全種の総称。スミレの名前は、花を横から見た形が大工道具の墨入れ(墨壺)に似ているからとされている。スミレ属は世界に約500種あり、そのうち約50種が日本に分布している。スミレは亜種、変種、園芸品種、自然雑種が多く、それが愛好者に尽きない魅力をあたえている。「一夜草」「一葉草」ともいう。紫花の花言葉は「ひそかな愛」。
■千両(せんりょう)
センリョウ科の常緑小低木。秋につけた実が冬に赤や黄に色づく。縁起物として正月に生け花などにされる。庭木や盆栽としても親しまれる。花言葉は「恵まれた才能」。