十五 手(2)
A:意味と用例
1、手が離せない=そのことばかりに熱中したり忙しかったりして、ほかのことが出来ない
例:今、忙しくて手が離せないから、後にしてください。
2、手に汗を握る=危険な場面や緊迫した状態などを見て緊張したり興奮したりする様子?手に汗握る
例:昨日見た映画は手に汗を握る場面が多くて、面白かったけど、ちょっと疲れたよ。
3、手に余る=自分の力ではどうすることも出来ない
例:娘の宿題を手伝ってやったが、難しくて手に余った。
4、手に入れる=自分のものにする
例:借金してやっとマイホームを手に入れた。
5、手も足も出ない=どうしょうもなくて困る?何も出来ない
例:今日の試合は相手が強すぎて、手も足も出なかった。
B:練習:
(一)各文にあう慣用句を適当な形にして( )に書きなさい
1、「電話で」
A:もしもし、田中といいますが、奥さんはいらっしゃいますか。
B:おりますが、すみません、今、ちょっと( )ので、後でこちらから電話させます。
A:そうですか。それでは、よろしくお願いいたします。
2、小遣いだけでは買えなかったので、アルバイトをして、ほしかったパソコンをやっと( )。
3、どちらのチームが勝つか、( )見ていた。
4、この事件はとても複雑で、有名な探偵でも( )だろう。
5、台風が上陸して、家の屋根が次々と飛ばされているが、雨や風がとても強くて( )。
(二)各文にあう慣用句を適当な形にして下から選んで( )のなかに書き入れなさい。
1、今、てんぷらを揚げていて( )から、誰から電話に出てよ
2、サッカーの決勝うぇんを( )見た。
3、こんな難しい仕事は、私の( )。
4、古本屋に行って、前からほしかったほんをやっと( )。
5、今日のテストは難しくて( )。
a、手も足も出なかった b、手に汗を握って c、手が離せないd、手に入れた e、手に余る
C:解答
B(一)1、手が離せない 2、手に入れた 3、手に汗を握って4、手にあまる 5、手も足も出なかった
(二)1、c 2、b 3、e 4、d 5、a
十六 手(三)
A:意味と用例
1、手を貸す=手伝う?手助けをする?力を貸す
例:本棚を動かしたいんだけど、ちょっと手を貸してくれる?
2、手を抜く=しなければならないことを十分しないで、いい加減にする
例:トンレルが崩れたのは、手を抜いた工事が原因だといわれている。
3、手を広げる=あることをしながら新しいことを始める?していることの範囲を広げる
例:「彼に名刺をもらったんだけど、作家にコンサルタントに講師までしているようだよ」
「ずいぶん手を広げているな?」
4、手を焼く=取り扱いに困る
例:山本君に手を焼いた先生は、彼の両親を呼び出した。
B:練習:
(一)各文にあう慣用句を適当な形にして( )に書きなさい
1、この橋は工事のとき( )ので、すぐ壊れてしまった。
2、車の激しい通りで、おばあさんがなかなか渡れなくて、困っていたので、( )あげた。
3、山本さんは三つも会社を経営して、今度海外にも新しい会社を作るそうだ、ずいぶん( )いるんだな。
4、赤ん坊がなかなか泣き止まないので、母親は( )いる。
(二)各文にあう慣用句を適当な形にして下から選んで( )のなかに書き入れなさい。
1、おばあさんが重そうな荷物を持って駅の階段を登っていたので、()上げた。
2、得意な科目なので、( )勉強したら、テストの点が悪かった。
3、うちは化粧品の会社だが、今年から( )薬品も取り扱うことになった。
4、おとうとの悪戯には家族全員が( )いる。
a、手を広げる b、手を焼く c、手を貸す d、手を抜く
C:解答
B(一)1、手をぬいた 2、手を貸した 3、手を広げて4、手を焼いて
(二)1、c 2、d 3、a 4、b