●水魚の交わり
非常に親密な交際。魚は水がなければ生きていかれないように、離れることができない非常に親密な間柄(あいだがら)。蜀(しょく)の劉備(りゅうび)が、諸葛亮(しょかつりょう)との交際について言った言葉から。 類:刎頚(ふんけい)の交わり
●推敲(すいこう)
詩文の字句を何度も練(ね)り直すこと。詩人の賈島(かとう)が自分の詩の一句に「推」と「敲」の字のどちらを使うか迷ったことから。
●数奇(すうき)
不幸せ。不遇(ふぐう)。「数」は運命のことで、「奇」は時世(じせい)に合っていないこと。
●好きこそ物の上手なれ
人が大成するのは素質(そしつ)ということもあるが、それが好きであり、熱心に努力するからこそ上達(じょうたつ)するのである。
●過ぎたるは猶(な)お及(およ)ばざるがごとし
何事もやり過ぎるのは足りないのと同じで、ちょうどよい程度にやるのがベスト。 類:薬も過ぎれば毒となる
●杜撰(ずさん)
著作などに誤りが多いこと。いい加減で、ぞんざいなこと。宋の詩人の杜黙(ともく)の詩は、詩の規則に合わないものが多かった。そこで、時の人がいい加減なものを杜撰(杜黙が作ったものという意味)というようになった。
●雀(すずめ)の涙
ごくわずかなことのたとえ。
●雀百まで踊(おど)り忘れず
雀は死ぬまで飛びはねる癖(くせ)が抜けない。幼時から身にしみ込んだ習慣は、年をとっても改めにくい。
●棄(す)てる子も軒(のき)の下
子に対する親の愛情は深く、子を捨てる場合にも雨風があたらないようにと、軒下を選ぶ。
●脛(すね)に疵(きず)を持つ
隠している過去の悪事があって、やましいことがあることをいう。
●住めば都(みやこ)
住み慣れれば、どんな土地でも都同然に住み心地がよくなるものである。
●すりこぎで重箱(じゅうばこ)洗(あら)う
こまかいところまで行き届かないこと。