●老い木に花
一旦(いったん)弱ったものに再び勢いがつくこと。
●老いたる馬は道を忘れず
経験を積んだ人は、物事の方針や判断を誤らない。
●老いては子に従え
親は年をとったら、子供の言うとおりに従ったほうがよい。
●負うた子に教えられて浅瀬(あさせ)を渡(わた)る
背に負われた子供に、浅いところを教えてもらって川を渡る。賢い者も老練(ろうれん)な者も、時には、愚(おろ)かな者や未熟(みじゅく)な者に教えられることがある、という意。
●大男総身に知恵が回りかね
体ばかり大きくて愚(おろ)かな男をあざけっていう言葉。
●起きて働く果報者(かほうもの)
体がじょうぶで働けるのは幸福であること。
●起きて半畳(はんじょう)寝て一畳
どんなにりっぱな家に住んでも、人一人が占める広さは起きているときは半畳あれば足り、寝るときは一畳もあれば足りる。むや撙烁毁F(ふうき)を望んでもつまらない。
●奥歯に衣(きぬ)を着せる
事実をはっきり言わずに、思わせぶりな言い方をする。いやみな言い方をする。
●驕(おご)る平家は久しからず
栄華(えいが)を極(きわ)め、勝手なふるまいをする者は、長くその地位を保つことはできず滅びてしまう。有頂天(うちょうてん)になっていると、いずれはその座からおろされるということ。
●教うるは学ぶの半(なか)ば
人に教えることは、半分は自分の勉強になる。
●同じ穴(あな)の狢(むじな)
一見、かかわりがないように見えて、本当は仲間であること。狢はタヌキ、またはキツネのこと。
●鬼(おに)に金棒(かなぼう)
もともと強いのに、さらに強いものが加わること。 類:弁慶になぎなた
●鬼のいぬ間に洗濯(せんたく)
気を使ったり怖(こわ)い人がいない間に、ゆったりとくつろぐこと。
●鬼の霍乱(かくらん)
体がじょうぶで、ふだんは病気をしたことがない人が、珍(めず)しく病気になることのたとえ。
●鬼の目にも涙(なみだ)
鬼のように情がなくひどい人でも、時にはやさしい気持ちをもつこともある。
●己(おのれ)の欲(ほっ)せざるところは人に施(ほどこ)すことなかれ
自分の嫌(いや)なことは他人だって嫌なのだから、他人にしむけてはいけない。
●帯(おび)に短し襷(たすき)に長し
帯には短くて使えず、たすきには長すぎてじゃまになる。中途半端(ちゅうとはんぱ)でどちらの役にも立たないたとえ。
●溺(おぼ)れる者は藁(わら)をも掴(つか)む
今にも溺れそうな者は、ワラのような頼りないものでもそれにすがって助かろうとする。危急(ききゅう)の際にはどんなものにも頼るようになる、という意。
●思い立ったが吉日(きちじつ)
しようと思い立った日が、それをするのによい日である。思い立ったらすぐにやるのがよい。
●親思う心にまさる親心
子が親を思う心よりも、親が子を思う心のほうが深い。
●親の心子知らず
親が子供のために懸命(けんめい)に努力していることを、子供は少しも理解していないこと。
●親の光は七光り
子どもの出世(しゅっせ)におよぼす親の力が大きいこと。
●親はなくとも子は育つ
親が死んでもあとに残った子は何とかして大きくなっていくものである。
●女賢(さか)しくして牛売り損(そこ)なう
女は賢(かしこ)くても、物事を大局的に見る目がないから、つまらないところで失敗するということ。
●恩を仇(あだ)で返す
さんざん恩を受けながら、かえって恩人を害するようなことをする。