●有終の美
最後までなしとげて、立派(りっぱ)な成果をあげること。しめくくりが立派なこと。
●勇将のもとに弱卒(じゃくそつ)なし
勇敢(ゆうかん)な将軍の部下には臆病(おくびょう)な兵士はいない。
●雄弁は銀、沈黙は金
上手によどみなくしゃべることも立派だが、いつどのように沈黙(ちんもく)するかをわきまえているのはさらに立派だ。
●宵(よい)越しの金は持たぬ
江戸っ子は稼(かせ)いだ金はその日のうちに使ってしまうと言われることから、気前がよいことを言う。
●用心は勇気の大半なり
事をなすのに十分用意をするのは勇気の現れであり、臆病(おくびょう)なふるまいではない。
●余慶(よけい)
祖先が善いことを行った報(むく)いとして、 子孫の代に来る吉事。
●横槍(よこやり)を入れる
一対一の勝負に第三者がでしゃばること。
●世の中は三日見ぬ間の桜かな
世の中の移り変わりが、とてもはげしいこと。桜の花は散りやすく、三日見ない間に散ってしまって、ようすが全く変わってしまうところから。
●夜目(よめ)遠目(とおめ)笠の内
女の人を、夜見るのと、遠くから見るのと、笠(かぶりがさ)をかぶっているのを見るのとは、実際よりも美しく見える。
●寄らば大樹の陰(かげ)
木の下に身を寄せるならば、小さな木より大木の下のほうがよい。勢力のある者を頼るほうが、安全でもあり利益も多い、という意。
●弱り目に祟(たた)り目
困っているときに、さらに困ることが起きること。