●昔取った杵柄(きねづか)
以前鍛えた腕前で、今でも衰えずうまくできること。
●百足(むかで)の仕度(したく)
ぐずぐずして仕度に時間がかかることのたとえ。
●矛盾(むじゅん)
前後のつじつまが合わないこと。昔、盾(たて)と矛(ほこ)を売る人があり、「自分の売る盾はどんなに鋭(するど)い矛でも突き通せないほど堅い」といい、また「自分の売る矛はどんなに堅い盾も突き通せる」といって自慢(じまん)したので、ある人が「お前の矛でお前の盾を突いたらどうなるのか」と尋(たず)ねたら、その人は返事ができなかったという故事による。
●無法の法
とくべつに法律や規則を設けなくても、自然にそれが備わること。
●無用の用
世の中で無用とされている物も、活用しだいでかえって大いに役立つものだ。また、一見したところでは用途(ようと)のないような物が、実際は人間の知見をこえた働きがあるという意味。
●無理が通れば道理が引っ込む
道理にはずれたことが公然と行われるような世の中では、道理にかなったことが行われなくなる。
●無理は三度
人が無理を我慢(がまん)できるのはせいぜい3回まで。それ以上になると普段(ふだん)おとなしい人でも怒る。