●判官(ほうがん)びいき
弱い者や悲運の者に対して、同情的に人気が集まること。九郎判官源義経(くろうほうがんみなもとのよしつね)のような不遇(ふぐう)な英雄(えいゆう)に同情し、ひいきすることからいう。
●坊主(ぼうず)憎(にく)けりゃ袈裟(けさ)まで憎い
坊主が憎いと、その身に着けている袈裟まで憎らしくなる。その人を憎む心があると、その人に関係あるすべてのものが憎らしくなる、という意。
●棒(ぼう)に振る
努力や苦心が無になることのたとえ。
●木石(ぼくせき)に非(あら)ず
木や石なんかと違って、血も涙もある人間だから大いに物に感ずるということ。
●臍(ほぞ)をかむ
自分のヘソを噛(か)もうとしても噛めないことから、物事がどうにもならずに後悔(こうかい)すること。ことわざでは「ほぞ」と読むが「臍」は「へそ」のこと。
●骨折り損のくたびれもうけ
苦労してもつかれるだけで何の効果もあがらないこと。
●仏作って魂(たましい)入れず
立派な仏像を作り上げても、それに魂を入れない。一応できあがってはいるが、最も肝心(かんじん)な点がおろそかにされている、という意。
●仏の顔も三度
円満の徳を備えている仏も、その顔を三度なで回されると腹を立てる。いくらやさしい人間でも、たびたび嫌(いや)なことをされると怒ってしまうということ。