【 ま行 】
●まかぬ種は生えぬ
種をまかなければ芽が出てこないように、原因がなければ結果は発生しないということ。いいことにも悪いことに対しても使うことわざ。
●負けるが勝ち
無理をして争うよりは、相手に勝ちを譲(ゆず)るほうが良い結果になるものだ。
●馬子(まご)にも衣装
馬方のような者でも、よい服装をすれば一応立派に見える。身なりだけを繕(つくろ)っていることを、からかって、または好意的にいう語。
●待つ間が花
ああだろうかこうだろうかと予想して待っているうちが楽しいということ。
●待てば海路(かいろ)の日和(ひより)あり
辛抱(しんぼう)強く待っていれば、いつか航海によい天候になる。人生も同じで、ものごとが思い通りにいかないときは、のんびりと待っているとよいことがあるものだということ。類:果報は寝て待て、石の上にも三年
●まな板の鯉(こい)
相手のなすがままの状態。 類:まな板の魚
●豆を煮(に)るに豆がらを焚(た)く
兄弟や仲間どうしが互いに傷つけあったり害しあったりするたとえ。魏の曹植は詩文にすぐれ父からかわいがられていたが、兄の文帝から憎まれ、あるとき七歩歩む間に詩をつくらなければ罰するといわれて詩をつくった。その詩は「豆がらは釜底にあって燃え、豆は釜中にあって泣く」とうたって、兄弟の不和を嘆いたものだった。
●眉毛(まゆげ)に火がつく
自分のまわりに危険が迫(せま)り、危なくなるたとえ。
●眉(まゆ)に唾(つば)をつける
だまされないように用心すること。狐(きつね)や狸(たぬき)にばかされないようにするには、眉毛に唾をつけるとよいという俗説による。信用できないもの、疑わしいものを「眉唾物(まゆつばもの)」という。
●真綿(まわた)で首をしめる
それとなくじわじわと責(せ)めること。
●真綿に針を包む
表面はやさしいが、心の底は意地が悪いこと。