●へそで茶をわかす
おかしくて大笑いするようす。
●下手(へた)の考え休むに似たり
よい考えも出ない人が、どんなに時間をかけて考えても、ただ時間をかけるだけで何の効果も上がらない。まるで休んでいるのも同然だ。
●下手の横好き
下手なくせにそのことが大変好きで熱心なこと。
●蛇(へび)に噛(か)まれて朽縄(くちなわ)におじる
ヘビに噛まれたことのある人は朽ちた縄を見てもそれがヘビのように見えて恐れる。一度ひどい目に合わされると、それと似たものがみな害を加えるもののように見える。
●蛇ににらまれた蛙(かえる)
おそろしくて体を動かすことができない。
●弁慶(べんけい)の立往生(たちおうじょう)
進むことも退(しりぞ)くこともできないこと。衣川の合戦で弁慶(べんけい)は橋の真ん中で矢を浴びて立ったままで死んだという。
●弁慶の泣き所
攻撃されると最も弱い点。弁慶ほどのつわものも痛がって泣くという急所で、ふつう向うずねのことをいう。