●頭角(とうかく)を表す
学識や才能が他の人より際立ってくること。
●灯火(とうか)親しむべし
読書に適したよい時節。秋の夜はさわやかで、灯火の下で読書がよくできる。
●唐人(とうじん)の寝言(ねごと)
何を言っているのか全くわけのわからない言葉。
●灯台(とうだい)下(もと)暗し
燭台(しょくだい)のすぐ下は暗い。手近のことはかえってわからず、気がつかないでいる、という意。「灯台」は航路標識のそれではなく、油ざらに灯心を入れて火をともす昔の燭台(しょくだい)のこと。
●問うに落ちず語るに落ちる
他人に聞かれると用心して秘密(ひみつ)をもらさないようにするが、自分から話し出すときには聞かれていないことまでついうっかりしゃべってしまう。
●同病相憐れむ
同じ苦しみに悩(なや)んでいる者どうしは、同情の心が厚いということ。
●豆腐(とうふ)に鎹(かすがい)
豆腐に鎹を打ち込む、という意味から、手ごたえがなく、少しも効き目がないこと。 類:のれんに腕押し・ぬかに釘
●登竜門(とうりゅうもん)
出世の糸口をつかむこと。立身出世の関門のこと。黄河上流の竜門は急流の難所で、ここを登りきった鯉(こい)は竜になるという伝説があることから。
●十日の菊、六日の菖蒲(あやめ)
手遅れで、大切なときに間に合わないことのたとえ。
●遠くの親類より近くの他人
遠く離れた親類よりも近くに住む他人のほうがいざという時、かえって頼(たよ)りになる。
●時は金(かね)なり
時間を無駄(むだ)にしてはいけない。
●毒にも薬にもならぬ
平々凡々(へいへいぼんぼん)で、いてもいなくてもどうでもよい存在。 類:沈香も焚かず屁もひらず
●得を取るより名を取れ
金をもうけることよりも名誉(めいよ)のほうが大切だ。反:名を取るより得を取れ
●毒を食らわば皿(さら)まで
毒を食べてしまった以上は、それを盛(も)った皿までなめる。悪事に手を染めた以上は、徹底的に悪事を重ねる、という意味。
●毒をもって毒を制す
悪いものを取り除くには、思いきってほかの悪いものを使え。
●所変われば品変わる
土地土地で風俗や習慣もいろいろ違う。
●年寄りの冷や水
年寄りの飲む冷たい水。老人にふさわしくない危ないことをする意。
●塗炭(とたん)の苦しみ
泥(どろ)にまみれ火に焼かれるような、非常な苦しみ。
●隣(となり)の花は赤い
何でも他人のものがよく見えて、うらやましいこと。 類:隣の芝生は青い
●怒髪(どはつ)冠(かん)を衝(つ)く
非常に怒ったようす。はげしい怒りのために髪の毛が逆立って、かぶっている冠をつきあげる、という意。
●鳶(とび)が鷹(たか)を生む
平凡な両親から優れた子供が生まれる。「瓜の蔓(つる)に茄子はならぬ」「蛙(かえる)の子は蛙」に対する言葉。
●鳶に油揚げをさらわれる
自分のものになるはずの大切なものを、いきなり横取りされてしまう。
●虎(とら)に翼(つばさ)
勢力のある者にさらに勢いを添(そ)えること。類:鬼に金棒