辞書には
『〔代名〕1 (反射指示)その人自身。自己。自身。*政談‐一「衣類諸事、皆彼が自分にてすれば世話なし」
2 自称。わたくし。多く、男性が改まったとき用いる。また、旧軍隊で用いた。*咄・初音草噺大鑑‐二「自分はしらしぼり伽羅之進といふものなり」
国語大辞典(新装版)小学館 1988』
と載っています。
なぜ「自分」が関西弁なんだと思われる方もいらっしゃると思いますが、関西では「じぶん」を二人称にも使うのです。
要するに、「あなた」「きみ」「おまえ」という意味で「じぶん」と言うのです。
【例】
「じぶん、何してんのん」
自分自身のことを「私」とは言わず「自分」と言うひともいますし、相手を指すときも「自分」と言うひともいます。
「自分行かへんけど、自分行く?」(私は行かないが、あなたは行きますか?)
文字にすると行くのか行かないのかさっぱりわかりませんが、これでちゃんと通じるのです。
関西人は自分と相手の垣根が低いのかも知れません。