辞書には
『Ⅰ 〔自ラ四〕(「へたへた」の「へた」の動詞化か)
1 へこたれる。へたばる。よわる。また、疲れて倒れる。*浄・双蝶蝶曲輪日記‐五「へたりをらうと持自慢」
2 尻をつけてすわる。尻餅をつく。*浄・?山姫捨松‐二「尻居にどうどへたりながらに切結ぶ」
Ⅱ 〔他ラ四〕借金を返さないままにする。倒す。*滑・大師めぐり‐上「そちが借金へたらうとおもふて」
国語大辞典(新装版)小学館 1988』
と載っています。
すわりこむとかへたばるとか弱るという意味で使うのが一般的でしょうか。
【例】
この電池へたっとんちゃうか。(この電池弱っているのではないか)
「大阪ことば事典」(講談社学術文庫)の「へたる」の項には『へたばる・すらり込む。また、弱る。「全国方言辞典」ヘタルの項に「(1)疲れはてる。神戸。(2)坐る。臀をつけて坐る。奈良・香川・京都・大阪・神戸・岡山・広島。(3)倒れる。福井県遠敷郡・滋賀県蒲生郡・三重県阿山郡・奈良・大阪府泉北郡・香川』と載っていました。
疲れはてるという意味で「へたる」を使うのは神戸だけなのでしょうか。
最近あまり神戸に帰っていませんのでよくわかりませんが、疲れはてるにしろ坐り込むにしろ、多分今では「へたる」という言葉自体あまり使われなくなっていると思います