辞書には
『(副詞「さらに(更)」からの変化)
Ⅰ (形動)手の加わっていないさま。未使用であたらしいさま。また、そのもの。「さらの浴衣(下駄)」*浮・元禄大平記‐五「さらの凡夫にはまさり候べし」
Ⅱ 〔接頭〕名詞の上につけて、そのものが新しいことを現す。「さら世帯」「さら袴」「さら湯」「さらギセル」など。
国語大辞典(新装版)小学館 1988』
と載っています。
新しいこと。新規。新品のことです。
強めて言うときには「さらっぴん」とも言います。
アクセントは「ら」にきます。正確に言うと、音節内に「さがりめ」のある言葉( 拍内降下という。 感染 第0期参照 )です。
【例】
おっ。さらっぴんの万札やん。
この言葉も、関西人は共通語だと思ってしまいますが、東京で聞くことはまずありませんし、大阪ことば事典にも載っていますので、関西の言葉なのでしょう。
真新しいという意味で「まっさら」とも言います。
「さら」の反対は「ふる」です。
「ふる」の場合、「お」をつけて「おふる」といえば共通語として通じます。