「どつぼ」。辞書には載っていませんでしたが、「のつぼ」なら載っています。
『野原など屋外に置いて、糞尿(ふんにょう)を溜(た)めておく壺。肥壺(こえつぼ)。
国語大辞典(新装版)小学館 1988』
若い人には(もちろん私も若いですが)、なぜ屋外に糞尿を溜めておく壺を置く必要があるのか、説明が必要かも知れません。
昔は、肥料にするために糞尿を溜めていたのです。完全有機肥料です。
「どつぼ」とはこの肥壷のことですが、ぬきさしならぬ決定的な打撃を受けた状態のことも「どつぼ」と言います。
【例】
「えらいめぇにおぉたわぁ。ほんまどつぼやでぇ。」
「どつぼにはまった」ということもあります。
どつぼにはまる。考えただけでも恐ろしい情景です。