日语阅读学习:資源小国を揺さぶった石油危機

来源:微学多语种频道发布时间:2008-10-21
 ジョーンズ氏:戦後の日本経済の奇跡はよく知られていますが、その後産業構造が大きく変化してきていると聞いています。いつごろからなのですか。
  鈴木氏:大きく変わったのは、1973年から74年にかけての第一次石油危機以後からです。
  ジョーンズ氏:簡単に言うと、高度成長型から安定成長型へかわったことになります。全体的な産業の就業構造で見ますと、農業?漁業などの産業が減少し、製造業? 建設業などの産業の伸びが小さくなり、情報関連産業を中心としたサービス産業が急成長し始めた、といってよいでしょう。一方、日本で特に重要なのは、製造業の構造の変化なのです。
  ジョーンズ氏:どれはどういった変化なんですか。
  鈴木氏:鋼鉄?セメント?化学などの基礎素材産業と電気機器?自動車?精密機械んどの加工組立産業とを比較しますと、1973年から1975年以前には、生産指数はそんなに差はなかったんです。 
  ジョーンズ氏:ではその後、その差は大きく開いたというんですね。
  鈴木氏:そのとおりなんです。1982年までには加工組立産業は、1975年の水準の2倍強も成長したのです。特に、電気機器産業と自動車産業の構成比率が製造業の中で急速に伸びました。
  ジョーンズ氏:2倍以上も成長したのですか。その原因は何なのですか。
  鈴木氏:その原因はいくつかあります。日本には天然資源はほとんどありません。人間を除けば、ミカンと温泉くらいしかないと皮肉を言う人もいますよ。ですから、1973年から74年にかけての石油危機は、日本にとっては国の生死にかかわる大問題だったんです。
  ジョーンズ氏:でも、日本は見事に乗り切ったでしょう。
  鈴木氏:結果的にはそうです。それで産業自体も、石油の消費を節約するために、省エネルギ-型の産業に変わらなければならなったんです。
  ジョーンズ氏:その結果、どの程度節約できたんですか。
  鈴木氏:1973年から1981年の9年間に20%以上も減少させたんです。GNP当たりの石油輸入金額で比較しますと、40%も削減したんです。
  ジョーンズ氏:それはたいしたもんですね。
  鈴木氏:どれと同じような動きによって、民間の整備投資でも、省エネルギー?省力化設備への投資が増えました。
  ジョ
  ーンズ氏:どんな設備ですか。
  鈴木氏:たとえば、IC、カラーテレビ、VTRなどの生産設備です。また、ロボット、NC工作機械の導入も行われ、生産性と品質が大きく向上したんです。鉄鋼業も連続鋳造設備などの大型省エネルギ設備を装備しました。
  ジョーンズ氏:それで国際競争力がいよいよ大きくなったんですね。
  鈴木氏:そうなんです。とくに鉄鋼製品,自動車、電気、電子製品の生産性が拡大したため、アメリカやEC諸国との貿易摩擦を引き起こす大きな原因にもなったわけです。
  ジョーンズ氏:最近の産業の動きはどうですか。 
  鈴木氏:最近の日本経済の大きな流れは、知識、ソフトウエア,情報を中心とした先端技術産業分野が拡大していることです。製造業、建設業など、これまでの中核だった産業が、企業体質を知識か?情報化しようと懸命になっています。生き残れるかどうかが、これにかかっているのです。
  ジョーンズ氏:生き残りの闘いは、アメリカでも行われています。21世紀での生き残りをかけて、企業の買収?合併がさかんに行われてきています。日本では産業別にはどんな産業分野が一番伸びているんですか。
  鈴木氏:金融、保険、運輸、通信などです。
  ジョーンズ氏:これから先の展望はどうですか。
  鈴木氏:セラミック、炭素繊維、アモルファス金属などの新素材産業、医療、食品関連などのバイオテクノロジー、ガラスファイバーによる光通信、マイクロエレクトロニクス、マルチメディアなどの産業が、これからの産業の牽引車になるといわれてます。
  ジョーンズ氏:これからは従来以上に産業構造は変化するでしょうね。
  鈴木氏:そのとおりだと思います。
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