日语阅读学习:哥儿

来源:微学多语种频道发布时间:2008-10-22
親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かした事がある。なぜそんな無闇をしたと聞く人があるかも知れぬ。別段深い理由でもない。新築の二階から首を出していたら、同級生の一人が冗談に、いくら威張っても、そこから飛び降りる事は出来まい。弱虫やーい。とはやしたからである。小使に負ぶさって帰って来た時、おやじが大きな眼をして二階ぐらいから飛び降りて腰を抜かすやつがあるかといったから、この次は抜かさずに飛んで見せますと答えた。

  親類のものから西洋製のナイフをもらってきれいな刃を日にかざして、友達に見せていたら、一人が光る事は光るが切れそうもないと云った。切れぬ事があるか、何でも切ってみせると受けあった。そんなら君の指を切ってみろと注文したから、何だ指ぐらいこの通りだと右の手の親指の甲をはすに切り込んだ。さいわいナイフが小さいので、親指の骨が堅(かた)かったので、今だに親指は手に付いている。しかし創痕(きずあと)は死ぬまで消えぬ。

  庭を東へ二十歩に行き尽すと、南上がりにいささかばかりの菜園があって、真中に栗(くり)の木が一本立っている。これは命より大事な栗だ。実の熟する時分は起き抜けに背戸(せど)を出て落ちた奴を拾ってきて、学校で食う。

  菜園の西側が山城屋(やましろや)という質屋の庭続きで、この質屋に勘太郎(かんたろう)という十三、四のせがれが居た。勘太郎は無論弱虫である。弱虫のくせに四つ目垣を乗りこえて、栗を盗(ぬすみにくる。ある日の夕方折戸(おりど)のかげに隠れて、とうとう勘太郎を捕(つら)まえてやった。その時勘太郎は逃げみちを失って、一生懸命(いっしょうけんめい)に飛びかかってきた。

  むこうは二つばかり年上である。弱虫だが力は強い。鉢(はち)の開いた頭を、こっちの胸へ宛ててぐいぐい押した拍子に、勘太郎の頭がすべって、おれの袷(あわせ)の袖(そで)の中にはいった。邪魔(じゃま)になって手が使えぬから、無暗(むやみ)に手を振ったら、袖の中にある勘太郎の頭が、右左へぐらぐらなびいた。しまいに苦しがって袖の中から、おれの二の腕へ食い付いた。痛かったから勘太郎を垣根へ押しつけておいて、足搦(あしがら)をかけてむこうへ倒してやった。山城屋の地面は菜園より六尺がた低い。勘太郎は四つ目垣を半分くずして、自分の領分へまっさかさまに落ちて、ぐうと云った。勘太郎が落ちるときに、おれの袷の片袖がもげて、急に手が自由になった。その晩、母が山城屋に詫びに行ったついでに、袷の片袖も取り返して来た。

  单词注释

  1、親譲りの無鉄砲

  表示“天生做事鲁莽,不考虑后果者。”

  2、時分

  表示“时间”之意。

  3、別段……ない

  表示“并没有什么特别的……”之意。

  4、やーい

  接在命令形后表示“一种亲切的命令”,接在名词后表示“嘲笑人时的呼唤”。

  5、起き抜け

  表示“刚起床,刚起来”之意。

  6、質屋

  指“当铺”。

  7、せがれ

  指自己的儿子时为谦语,可以成犬子,小儿;只他人的儿子时为蔑称,可译成小子,小崽子。

  8、四つ目垣

  指“竹篱笆”。

  9、鉢の開いた頭

  指扁而宽的头。

  10、拍子に

  接动词过去时后,表示“一……的时候”“一刹那”等意。

  11、二の腕

  指胳膊或上臂。

  12、足搦(あしがら)

  摔跤的一种方式,用脚去绊对方。

  译文

  哥儿

  我生来鲁莽,孩提时遇事就总吃亏。上小学的时候曾从学校的二楼跳下,大约有一周时间直不起腰来。也许有人要问,为什么这么胡来?其实并没有什么大不了的理由,只因从新建的二楼探出头去时,有个同学开玩笑道:“你再神气也不敢从这里跳下去。胆小鬼!”大家这么哄笑我。当时我被勤杂工背回家时,老爷子生气的说:“真有本事,从二楼跳下还会闪腰吗?”于是我回敬他说:“下次跳个不闪腰的给你看看。”

  还有一天,我从亲戚那得到一把西式小刀。在阳光照射下,我把那漂亮的刀刃闪给朋友们看。一个人说,“亮道是满亮的,但好像不快。”“不快?保管什么都能切。”“那么,且你的手指瞧瞧。”他们起哄道。“没什么了不起,不就是手指么,好,切就切。”就这样,顺着右手拇指甲斜着切了下去,还好刀小,拇指骨又硬,所以拇指至今还长在手上。不过伤痕却到死也消退不了了。

  穿过院子向东走二十步,南坡上有一个一点儿大的园子,中间中着一棵栗树,这是一棵比命还重要的栗树,栗子熟的时候,我早上起来就从后门出去见掉落下来的栗子,带到学校去吃。

  菜园子的西侧与山城屋当铺的院子相连,这家当铺有个十三、四岁叫“勘太郎”的小子。不用说勘太郎是个胆小鬼,胆子虽小却敢翻过竹篱笆来偷栗子。有天傍晚,我躲在折叠门的暗处,终于把他逮住了。那时勘太郎一看没了退路,就拼命向我扑来。他比我大两岁,胆子虽小,力气倒蛮大,大扁脑袋顶着我的胸脯拼命的推,刹那间,勘太郎的脑袋一滑,钻进了我的夹衣袖筒,我的手使不上劲了,只好乱甩胳膊,袖筒中的勘太郎的脑袋也随之左右摇晃起来。最后,他受不了了,便在袖筒里咬了我胳臂一口,痛的我猛地把他推向篱笆。在一个腿绊把他摔倒了。山城屋的地面比菜园子约低六尺,勘太郎压倒了篱笆,哇的大叫一声,,一个倒栽葱跌到了自己的领域里。勘太郎跌落下去时,我的夹衣袖筒也被带落了下去,一下子手就自由了。那天晚上,母亲到山城屋去道歉时,顺便把我的夹衣袖筒要了回来。

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