(1)
我が家では「バカ」という言葉を使ってはいけないという禁止令を出しました。何気なく口に出していた言葉、ついつい使ってしまいます。ある時「バ」まで言ってから気がついて、子供はその後「……ビブベボ」?私は「バ……バン、バン、バン」と続けてごまかしました。起こっていた気持ちが笑いに変わりました。
【問い】 「『バ』まで言ってから気がついて」とあるが、どんなことに気がついたのか。
1 「バビブベボ」と「バカ」は同じ意味になること
2 「バカ」という言葉を言ってはいけなかったこと
3 筆者が「バカ」という言葉をよく使ってしまうこと
4 「バン、バン、バン」と言えばみなが楽しくなること
(2)
ぼくは、こどもの頃から、たいへん、ひとみしりをする質で、ひと前に出るよりは、ひとりきりでいた方がいい。学校の教室などでも、ハイ、ハイと手を上げて、われ先に自分の意見を言える子たちを見ても、ぼくにはとてもあんなふうには真似できない。だから、自分のことを、なかなか他人に伝えたり、分かってもらえなくて、悲しい思いや、傷ついたりすることも多く、ああ、なんて、ぼくは損な性格に生まれついたんだろう、と我が身が腹立たしく、くやしく思ったことも一度ならずあった。
【問い】 「ひとみしりをする質」とあるが、どんな性格か。
1 大勢の人の前で積極的に意見が言える性格
2 人の真似が上手にできなくてくやしがる性格
3 思っていることを他人に伝えるのが苦手な性格
4 すぐに腹を立てて、人を傷ついてしまう性格
(3)
日本人は、水をめぐって古くから争ってきた。日本に比較的雨が多い国なので、水には不自由していないはずである。しかし、日本の川は流れが速くて利用が難しく、地下水が出るところも限られているため、水を得るには大変な苦労が必要であった。水がないために、米はもちろん、作物さえもほとんど作れない地方もあったのである。この事情は、基本的には現在も変わっていない。大きな川がない市や町では、となりの市や町に、金を払って水道の水を分けてもらっている。そのため、住む場所によって、水道料金には大きな開きが見られる。
【問い】 「この事情は、基本的には現在も変わっていない」とあるが、この事情とはどのようなことか。
1 水を得るためにしばしば争いが起きるということ
2 日本は雨が多い国なので水が豊かであるということ
3 水を手に入れるのは簡単なことではないということ
4 水が不足していて米や作物を作れないということ
■答案■
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