日语阅读学习:日语2级读解练习15

来源:网络发布时间:2009-10-20
  突然死かガン死か
  世の男性のなかには、“ぽっくり願望”を抱く人が相当数いると聞く。脳卒中か心臓麻痺による突然死のほうが、長々とした闘病の末に死ぬよりは、痛みも苦しみもなくていい、というわけである。私の意識のなかにも“ぽっくり願望”がないわけではない。
  しかし、突然死では自分の人生のしめくくりができないではないかという思いが、私には強い。周囲だって困ろう。私は、今五十一歳である。五十代の先輩や知人の訃報が、時々飛びこんでくる。いつ自分が ① その身になるかもしれないといる覚悟はある。だが、明日か二十年後か②日限の全く不確定な覚悟と、治癒困難な病を得たときの覚悟とでは、激烈といってもよいほどの質的な差があるに違いない。
  突然死よりガン死を――という活き方の理念を教えてくれたのは、日本で死の臨床に先駆的に取り組んできた神戸の河野博臣医師と東京大学医学部放射線科の飯尾正宏教授である。二人の医師の考えは一致していて、ガンを人間に与えられた自分完成あるいは自分実現の一つの機会としてとらえようというのである。
  ただ、誰しもがそこで戸惑うのは、ガン死となると、痛みと苦しみの中で悲惨な死を迎えるのではないかという点であろう。実際、過去においては、 ③そういう例が少なくなかったし、現在でもないわけではない。
  だから、ガンと知って ④自らを燃焼し切って逝った人の記録を書いたり話したりすると、肉親をガンで亡くした読者から疑問を投じる手紙や葉書をいただくことがある。「 ⑤それはきれいごとではないか」「自分の最期を燃焼し切るなどという ⑥ゆとりはなかった」というのである。おそらく亡くなった身内の人は、ひどい疼痛に襲われたり、病状の進行があまりに急だったに違いない。こころから同情を禁じ得ない。
  にもかかわらず、(いまガンで苦しんでいる人々には申しわけないが)あえて私が突然死よりガン死をという考えに傾いているのは、虚勢を張ってのことではない。残された時間が、一年とか三年という単位であればベターだが、仮に一週間とか一ヵ月であってもよいから、人生を総括するだけの時間が欲しいのである。もちろん ⑦ここでいうガン死とは、突然死に対置する死の象徴的なスタイルを表現するものであることは、いうまでもない。ことわっておくが、ガンになりたいなどといっているのではない。老衰による自然死が理想だが、私がここで述べているのは、あくまでも 私自身が働き盛の年齢で直面するかもしれない死の選択についてである。
  新出单词
  ぽっくり願望 (ぽっくりがんぼう) 希望暴卒,希望骤然死去
  抱く (だく) 抱住
  脳卒中 (のうそっちゅう) 中风
  心臓麻痺 (しんぞうまひ) 心脏麻痹,心脏病突发
  長々 (ながなが) 冗长,长时间,长长地
  闘病 (とうびょう) 与疾病作斗争
  締め括り (しめくくり) 结束,管束
  訃報 (ふほう) 讣告,讣闻
  日限 (にちげん) 日期,期限
  治癒 (ちゆ) 治愈,治好
  激烈 (げきれつ) 激烈的
  臨床 (りんしょう) 临床
  先駆 (せんく) 先驱
  放射線 (ほうしゃせん) 放射线
  悲惨 (ひさん) 悲惨的
  投じる (とうじる) 投,扔
  最期 (さいご) 临终,死亡
  燃焼 (ねんしょう) 燃烧
  逝く (ゆく) 逝去,死去
  身内 (みうち) 身体内部,全身,浑身
  疼痛 (とうつう) 疼痛
  襲う (おそう) 袭击,侵袭
  虚勢を張る (きょせいをはる) 虚张声势,装腔作势
  総括 (そうかつ) 总结,总括
  象徴的 (しょうちょうてき) 象征性的
  老衰 (ろうすい) 衰老
  働き盛り (はたらきざかり) 壮年期,年富力强
  問1.① 「その身」とは何のことを表すか。
  1)病気になること
  2)死ぬこと
  3)年をとること
  4)訃報をもらうこと
  問2.②「日限の全く不確定な覚悟」とはどんな覚悟のことか。
  1)闘病生活が長く続くかもしれないという覚悟
  2)ガンのような病気になって死ぬかもしれないという覚悟
  3)痛みや苦しみがひどくなるかもしれないという覚悟
  4)突然死ぬかもしれないという覚悟
  問3. ③「そういう例」とは、どういう例か。
  1)ガンが原因で死ぬ例
  2)ガンによって自己完成した例
  3)ガンで苦しまず死んだ例
  4)ガンでとても苦しんで死んだ例
  問4. ④「自らを燃焼し切って」とは、ここでどういう意味か。
  1)残された命を力いっぱい生きて 
  2)とても苦しい闘病生活を送って
  3)死を覚悟しないままで
  4)自分の人生を後悔して
  問5. ⑤「それはきれいごとではないか」の「それ」が示す内容として最も適当なものは、次のどれか。
  1)自分がガンであることを知ること
  2)ガン死によって自らを燃焼し切れること
  3)ガン死のように悲惨な死を迎えること
  4)肉親をガンで亡くすこと
  問6. ⑥「ゆとりはなかった」とあるが誰にゆとりがなかったのか。
  1)筆者
  2)肉親をガンで亡くした人
  3)ガンで亡くなった人
  4)自らを燃焼し切って死んだ人
  問7.筆者が言う ⑦「ここでいうガン死」とは、どういうものか。
  1)突然死ではない死の代表的なもの
  2)突然死の中で最も代表的なもの
  3)突然死に最も近い存在のもの
  4)突然死に比べて苦しいもの
  問8.この文章で筆者がいちばん言いたいことは何か。
  1)突然死やガン死より自然死が理想である。
  2)痛みや苦しみのない死を迎えたい。
  3)自分がガンであることを知って死にたい。
  4)死を自覚して生きる時間がほしい。
  ■答案■
  2 4 4 1 2 3 1 4
纠错