登場人物紹介
サン 人に捨てられ、山犬にそだてられた少女。 森をおびやかす人間を憎(にく)み、タタラ場やエボシたちに攻撃をしかれる。
アシタカ 北の地の果てにひっそりとすむ、 エミシ一族王家の血筋をひく若者。 突然村をおそってきたタタリ神をたおしたとき、死の呪いをうけ旅にでる。ヒイさま エミシの里にすむ老巫女。 呪いをうけたアシタカに、西へと旅立つよう告げた。
ジコ坊 師匠連という謎の組織の命により、神の首をねらっている。 エボシやアシタカまでも利用し、目的達成の ためには手段を選ばない。
コダマ 豊かな森にすむ精霊たちで、淡い緑色をした半透明の体をもつ。 森に迷った人を助けることもあるようだ。モロの君 森にすむ犬神で、サンをそだてた。 人間を嫌い、つねにエボシを殺す機会をねらっている。
エボシ御前 ケモノたちを追い、つくりあげたタタラ場をまとめる冷静沈着な女性。 さまざまな境遇のひとびとをうけい入れる人徳をもち、慕われている。
トキ 甲六の妻で、タタラ場ではたらく女たちのリ-ダ-的存在。 勝ち気な性格で、ゴンザを言い負かすほどゴンザ エボシの部下で、牛飼い、ワラットたちをひきいる。 まじめな性格だが、アシタカやサンにはふりまわされ、悩まされる。
甲六 タタラ場ではたらく牛飼いのひとり米の運搬中、犬神におそわれるがアシタカに命を救われる。
乙事主 鎮西(九州)にすむイノシシ神で、人間の数数の行いに怒り、ほかのイノシシ神とともに総攻撃へと動きだす。 ディダラボッチ シシ神の夜の姿で、十数(じゅうすう)メートルはあろうかという巨人。
その姿を見た人間は命をうばわれるとも言われる。
むかしこの国は深い森におおわれ そこには太古からのかみがみがすんでいたアシタカ:ヤックル。
アシタカ:ちょうど良かった。 ヒイさまがみな村へもどれと。 じいじもそう言うの。
女の子たち:山がおかしいって。 鳥たちがいないの。 ケモノたちも。
アシタカ:そうかじいじの所へ行ってみよう。 みんなは早くもどりなさい。
女の子たち:ハイッ。
アシタカ:(!) なにか来る。 じいじなんだろう。
じいじ:わからぬ。 人ではない。
アシタカ:みなを呼びもどしている。 村のほうはヒイさまが。
じいじ:来おった。 (……) タタリ神だ!
アシタカ:タタリ神?!
タタリ神:グェエエエエ!
アシタカ:ヤックル! 逃げろ!