日语阅读:银行的起点

来源:考试吧发布时间:2013-01-28

林芙美子の小説「風琴と魚の町」に、行商から帰った両親と主人公が夕暮れの屋台でうどんを食べる場面がある。「私達三人は露店のバンコに腰を掛けて…」

林芙美子的小説《风琴和渔镇》中有一个场面描写了主人公和经商归来的父母在黄昏的摊头吃乌冬面的情景。“我们仨坐在摊头的'凉墩'上……”

バンコはポルトガル語でベンチを指す。西日本には涼み台をそう呼ぶ地域があり、幼いころに九州各地を転々とした作者にもなじみの言葉だったのだろう。銀行の「バンク」もバンコに由来するという

“凉墩”是葡萄牙语,意指“长凳”。日本西部有些地区把“涼床”(译注:夏天用于乘凉的凉床或长凳)称为“凉墩”,对小时候在九州各地辗转的作者来说,乃是十分熟悉的一个词语吧。据说,“银行”的“バンク(BANK)”也来源于“凉墩”。

遠い昔、広場のベンチから発祥した銀行業はやがて、繁盛して門構えの立派な建物に移る。人目を避けたのをいいことに時折、後ろ暗い仕事に走る者が現れるのも今に始まったことではない。三菱東京UFJ銀行が金融庁から一部業務停止の行政処分を受けた

遥远的过去,銀行業发祥于广场的长凳,不久便繁荣昌盛,直至搬迁到有门面的豪华楼房。以为避开了众人的眼目这很不错,但是有时则会出现某些人要昧着良心为不法工作奔忙,这种情况并非现在才有。三菱東京UFJ銀行受到了金融厅下达的“停止一部分业务”的行政处分。

業務上横領事件の舞台となった大阪市の財団法人で、暴力団との関係も指摘されている「飛鳥会」に行員を常駐させるなど、30年以上にわたって不適切な取引をつづけ、不正に手を貸したという。歴代の経営陣も知りつつ黙認してきたというから、たちが悪い

据说,三菱東京UFJ銀行派员常驻于发生業務侵吞案、同时又被指责与暴力团体有牵连的大阪市財団法人、「飛鳥会」,30多年以来一直进行着不恰当的交易,为该会的违法行为提供了帮助。对该会历任的经营阵势,知情却默认,因此,性质更为恶劣。

行商に疲れた父親をねぎらう心だろう。主人公の少女は自分の油揚げを父親の丼に入れた。父親はそれをうれしそうに食べた…。銀行はいつの世も、ささやかな喜びを糧に、つましく暮らす人々の信頼で支えられてきたはずである

许是怀着对父母经商辛苦的慰劳之情吧,《风琴和渔镇》的主人公——少女把自己的油炸豆腐夹进父亲的大碗里,父亲开心地把它吃了……。无论哪个社会,银行都是由人们的信赖所支撑起来的,他们以小小的喜悦为粮食、过着节俭的生活。

お天道様の下、誰に見られても構わないバンコの原点に返らねばならない。

银行必须回到它的起点、“凉墩”:苍天之下,任何人都可以观看。

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