あなたはカバーをかけますか?

来源:考试吧发布时间:2013-01-28

  日本の書店で本を買うと、店員にこう聞かれることが多い。「カバーをおかけしますか?」
  
  在日本的书店里,当您买书时店员常会这么问到:"要包书皮吗?"

  
  買ったばかりの本に美しくデザインされたカバーをかけてくれるサービスに対する考えは人それぞれだ。資源と時間の浪費だとして拒絶する「否定派」もあり、公共の場所で読書するときに他人に書名を知られたくないのでかけてほしいとする「肯定派」もある。また肯定派の中には、本を汚したくないからかけるという「清潔派」もあり、「否定派」の中には、ふだんはかけないが、自分が恥ずかしいと感じる本のときはかけるという人もいる。つまりは、本の表紙によって読む人の内面世界が見えてしまいがちなことから、本に服を着せるカバーが登場したと言えるだろう。
  
  给新买的书,包上设计精美别致的书皮,对此项贴心服务,人们看法各不相同。既有认为这是对资源和时间的浪费而予以拒绝的否定派,也有在公共场合读书时不愿被他人知道书名而乐于接受的肯定派。另外,肯定派中,有一部分是怕弄脏书才要包书皮的清洁派;而否定派里,也有平常一般不包书皮,可碰到自己有些不好意思的书,就包书皮的人……说穿了,书的封面其实是最容易暴露人内心世界的,所以才会有书籍的服装、即书皮的出现。

  
  電車内で新聞や雑誌を読む人は少なくないが、これらは誰でも読むものだから、多くの場合、読む者も周囲の者も何とも思わない。しかし本は自分が意識的に選んだものだから、そこに自分が表現されるという意識がどうしても出てくる。そのため、他人に内面を知られることを望む人はカバーをつけず、隠したい人はカバーをつける。この心理は理解しやすい。しかし近頃は、自分のプライバシーが外に出るのを恐れて神経質になっている若者が増えているようだ。
  
  在电车内看报、读杂志的日本人不少,但这是大家都会看的东西,所以大多数情况下,读者和旁观者都没有什么特别的看法。可是,书是按照自己意志挑选的,自然总会有种展现自己的心理意识在起作用。为此,愿意让人了解自己内在的人,便不会去包书皮,不愿外露的人则会包上书皮。这种心理也是比较容易理解的。不过最近,因害怕自己的隐私暴露而略带神经质的年轻人似乎增加了不少。

  
  書店が顧客のために、特別にデザインしたカバーで本を包むというサービスは、世界でも珍しい。これは、恥ということを意識して、それを美徳とする日本人の生来の性格によるものであろう。だが、何もかもしっかり隠してしまっては、外界とのコミュニケーションもなくなってしまうのではないだろうか。もちろん、車内のすべての人に内心をわざと見せるというのも、あまり利口なやりかたではないだろうが。
  
  书店专程为顾客包上专程设计的书皮,这样的服务在世界上并不多见。这是意识到不好意思并将其视为美德的日本人与生俱来的性格产物。但是,什么都遮得严严实实的话,也就不能与外界取得沟通了吧?当然,故意对车内所有乘客展示自己的内心,也未必是明智的做法。

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