月出づ 白樺の繊細な枝に、エメラルドの若葉が鏤められる時、 小鳥の囀りが、終日、林の中に響いて山の春を讃える。 青響 私が表したかったのは、白く落ちる滝の響きではない。 谷を埋めて重なり繁り合う樹々の、青の韻律である。源