秋翳 薄曇り空に三角形紅葉の山のイメージが浮かんだ。 凋落の冬を前にしての、秋山の豊かさと静けさ。 イメージの山を追って、いくつもの紅葉の山を写生した。 しかし、どこにでもあり、また、どこにもない山を描いた。 冬華 霧氷の樹は、白い珊瑚のように枝を空へひろげる。 枝の交錯が醸し出す夢幻的な音律と、冬の静寂感。