「を」の用法
1、 他動詞について動作の目的・対象を表す「を」
私は日本語を勉強しています。
もう食事をしましたか。
李君を呼んできてください。
2、移動表現の中で使われる「を」
1) 離れる場所を表す
電車を降ります。
毎日7時に家を出ます。
大学を卒業したのはいつですか。
2) 通過する場所を表す
鳥は空を飛びます。
信号のところを右へ曲がってください。
毎朝、近くの公園を散歩します。
3) 経過する時間を表す
夏休みをアメリカで過ごした。
ここは私が少年時代を送った懐かしい家です。
長い年月を経て、この作品を書き上げた。
3、 自動詞の使役文の中で使われる「を」
彼は冗談を言って、みんなを笑わせた。
早く子供を寝させた方がいいですよ。
社長は遅くまで社員を働かせた。
「に」の用法 1、 動作の起こる時を表す「に」
「学校は何時に始まりますか」「9時に始まります」
寝る前に、歯を磨きましょう。
夕方までに、この服をクリーニングしてください。
2、 存在する場所や状態発生地を表す「に」
1) 存在する場所を表す
「李君はどこにいますか」「李君は教室にいます」
「郵便局はどこにありますか」「駅の側にあります」
「机の上に何がありますか」「本があります」
2) 動作の目的地・到達地を表す
飛行機は成田空港に着いた。
船が港に近づいた。
みなさん、10時に学校に集まってください。
◆
鞄に教科書を入れる。
黒板に字を書く。
荷物はそこに置いておいてください。
3) 状態発生地を表す
道ばたに花が咲いている。
私は銀行に勤めています。
私はソウルに住んでいます。
右に見えるのが、国会議事堂です。
3、 「~には~がある」文で使われる「に」
規則には例外があります。
彼女には子供が三人ある。
彼には学識(教養・地位・誇り・経験・夢・・・)がある。
4、 目的を表す「に」
海へ釣りに行きます。
ジョギングは健康にいいです。
成田空港に行くには、新宿からJRが便利です。
5、 「~に~を~」他動詞文で動作の相手・対象者を表す「に」
友だちに電話をかける。
恋人に誕生日のプレゼントをあげる。
外国の学生に日本語を教えています。
◆
父に(・から)時計を買ってもらいました。
日本の友だちに(・から)日本語を教わる。
「誰に(・から)絵を習いましたか」「父に習いました」
6、 感情発生の理由を表す「に」
大きな音に(・で)驚きました。
食糧難に(・で)多くの人が苦しんでいる。
恥ずかしさに(・で)、顔が真っ赤になった。
7、 変化の結果を表す「に」
春になる。
日本語が話せるようになりました。
信号が赤から青に変わる。
一つのケーキを三つに分ける。
8、 基準を表す「に」
この子は父親に似ています。
AはBに等しい。
彼女は才能に恵まれている。
◆
一週間に一度、韓国語を習っています。
一度に二つのことはしない方がいい。
一日に何時間ぐらい復習をしますか。
9、 受身文の動作主
親に叱られた。
僕は先生にほめられました。
泥棒にお金を盗られた。
10、 使役文の動作主
母親が子供に薬を飲ませた。
私にやらせていただけませんか。
部長に歌を歌わせられた。
「で」の用法 1、 動作の行われる場所を表す「で」
子供たちが公園で遊んでいる。
この川で泳いではいけません。
どこで日本語を勉強しましたか。
2、 手段や方法を表す「で」
ボールペンで書いてください。
バスで駅まで行きます。
多数決で決めましょう。
3、 材料を表す「で」
僕は竹で作った箸がすきです。
紙で鶴を折ります。
毛糸でセーターを編みます。
4、 時間・期間・数量や範囲を限定する「で」
この仕事なら、一週間でできるでしょう。
「それ、いくらで買いましたか」「5000円で買いました」
あと二時間で京都に着きます。
世界で一番長い川を知っていますか。
5、 理由を表す「で」
地震でビルが倒れた。
今日は風邪で休んでいます。
事故で電車が止まった。
6、 根拠を表す「で」
声で誰かわかります。
成績でクラス分けをする。
外見で人を判断してはいけないよ。
7、 動作が行われているときの状態を表す「で」
裸足で歩く。
小さな声で笑っている。
彼女は一人で暮らしています。