029 *~かけだ/*~かける/*~かけの
動詞:[ます]形 + かける
かけの + 名詞
かけだ
【会話】
李 :おい、おい、言いかけた話を途中でやめるなよ。気になるじゃないか。
良子:きっとあなたは怒るから、やはりやめとくわ。
李 :よけい気になるよ。もったいぶらないで言いなよ。絶対怒らないからさ。
良子:実は、10万円のダイヤの指輪を買っちゃったの。
【解説】
「~かけだ/~かけ」 は継続動詞<多くは他動詞>につくと「~している途中」や「~し始める」など開始や途中の状態を表し、瞬間動詞<多くは自動詞>につくと「~しそうになる」<直前状態>を表す表現になります。
今、書きかけたところだ。 <他動詞:開始>
書きかけの原稿があった。 <他動詞:途中>
危うく死にかけた。 <自動詞:直前>
この他に、「~に話しかける・~に呼びかける・~に立てかける…」などのように「(対象)に~する」という意味もありますが、少数の動詞にしかつきませんから、語彙として覚えた方がいいでしょう。
【例文】
1.やりかけたことは、最後までやり通せ。
2.私が海で危うく溺れかけたところを、助けてくれたのが今の夫なんです。
3.もう日も沈みかけている。道を急ごう。
4.僕がうとうとしかけると、突然電話のベルが鳴った。
5.友達が遊びに来ると、息子は昼御飯も食べかけのまま飛び出していった。
【例題】
1) 臭いを嗅いで御覧よ。この肉はちょっと(腐る/腐り)(抜いて/かけて)いる(らしい/みたいだ)よ。
2) せっかく(まとまる→ )かけた話が、君の不用意な一言( )(壊れる→ )ようとしている。
【前課の解答】
1) 限りでは/よう(→文型435)/もの(→文型419)
2) に(慣用:~に目を通す)/では/なかった(→文型095)