名詞 : で + 済む(自動詞)
済ませる/済ます(他動詞)
動詞・形容詞:て形 + 済む(自動詞)
仮定形 済ませる/済ます(他動詞)
(注:「~たら済む」の形もあるが、「~ば済む」が多く使われる)
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♪ 会話 ♪
李 :彼はどうしてあんなに意固地なんだ?誰が見ても、彼の言い分に無理があるよ。「間違っていた」と言えば済むことなのに。
佐藤:引くに引けない男の面子って奴じゃないのか。中国人だってあるだろ?
百恵:そんな男の面子なんかには、つき合いきれないわ。
♯ 解説 ♭
自動詞「済む」は名詞と結びつくときは「名詞+で済む/なしで済む」の形を取り、動詞または形容詞と結びつくときは「~て済む/~ば済む」や「~たら済む」の形で、「それで解決する/十分だ」という意味を表します。
自動詞「済む」に対応する他動詞は「済ます/済ませる」ですが、それぞれ「~が~て済む」「~が~を~て済ます/済ませる」などの形を取ります。
なお、「~なしで済む/~ないで済む/~なくて済む」(→文型260)のように否定形と結びつく形は別に取り上げましたので、その項を参照してください。
§ 例文 §
1.電話で済むことを、わざわざお越しくださり恐縮です。
2.謝って済むなら警察は要らない。(俗語)
3.不幸中の幸いとでも申しましょうか。おかげさまで、けがも軽くて済みました。
4.辞書を引いて調べれば済むようなことまで、いちいち教師に聞くもんじゃない。
5.この程度の故障なら、電気屋に頼まなくても、自分で修理すれば済むじゃないか。
★ 例題 ★
1) 非を認めれば済む(ものの/ものを)、彼はあくまで自己を正当化し、謝罪(する/しよう)とは(した/しなかった)。
2) 君は何でもお金( )( )払えば(済ませる→ )と(思う→ )んじゃないのか。
(^^)前課の解答(^^)
1) しかるべき/立てなければ/いかない
2) である(→文型056)/あろう(~(よ)うと→文型437)/守って