*~兼ねる
動詞:[ます]形 + 兼ねる
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♪ 会話 ♪/
李 :今回の措置は少々理解し兼ねますので、よろしければ、説明していただけないでしょうか。
課長:色々と事情があってねえ。私の口からは説明し兼ねるから、佐藤君から聞いてくれよ。
佐藤:およその事情は存じておりますが、私には説明役は少し荷が重過ぎます。
♯ 解説 ♭
「~兼ねる」は「心理的・感情的理由で~できない」を意味する表現です。「~できない」を意味する可能表現は下例のように色々ありますが、各項を参照してください。下例の中で「~得ない」は「~する可能性がない」を表すので、第三者のことでないと少し不自然ですが、意味の差は別にすれば、どれも使えます。→例題2)
お世話になった人の頼みだから、
断れない。
断り兼ねる。/ 断り得ない。 (→文型017)
断るわけにはいかない。(→文型457)
断り難い。 (→文型034)
§ 例文 §
1.あなたの意見には、どうしても賛成し兼ねます。
2.その種のことは、同僚の僕の口からは言い兼ねるね。
3.今か今かと子どもの帰りを待ち兼ねて、何度も玄関口まで見に行った。
4.彼は能力はあるが、協調性がなく、私には扱い兼ねる存在だ。
5.当館では、傘の保管には責任を負い兼ねます。各自ビニール袋に入れてお持ちください。(張り紙から)
★ 例題
1) たとえあなたの頼み(なら/でも)、こんな歴史を歪曲する(ように/ような)本は推薦し(得ない/兼ねる)。
2) 当店( )いたしましては、申し訳ございませんが、その種のご相談( )は(応じる→ )兼ねます。
(^^)前課の解答(^^)
1) で(動作の場所)/しない(→文型203)/起こし(他V)
2) から/なけれ/繰り返し