*~かと思うと/*~かと思いきや/~かと見ると
名詞 : × + かと思うと/かと思えば
動詞・形容詞:普通形<ナ形 ー×> かと思ったら
かと思いきや
かと見ると/かと見れば
(注:「~(の)かと思うと」のように「の」が入ることもある)
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♪ 会話 ♪
真理:さっきのお客さん、入ってきたかと思ったら、いきなり大声で文句を言い始めたんだから。
李 :ゆゆしき一大事かと思いきや、結局はどういうこともなかったね。よかった、よかった。
百恵:そうかと思うと昨日みたいに、言葉少なでも迫力があって恐いお客さんもいるわね。
♯ 解説 ♭
これらの文型は「~(だろう)かと思ったら、意外にも~した/だった」という予想外の事態の発生を表します。どれも既定事実の表現なので、文末は完了形(「た」形)になります。「~かと見ると・~かと見れば」は視覚判断が強調されていますが、「~かと思うと・~かと思えば」と基本的な意味は同じです。なお、「~かと思いきや」は「~かと思うと」の文語的表現です。
「か」のない「~と思うと/と思ったら/と思いきや」の形も使われますが、そのときの接続は次の通りです。
名詞 : だ と思うと
動詞 : 普通形 + と思ったら
形容詞:普通形<ナ形ーだ> と思いきや
§ 例文 §
1.静かなので勉強してるのかと思うと、ぐうぐう寝ていた。
2.右かと見れば左から、左かと見れば右から、そのボクサーは多彩なパンチを繰り出した。
3.怒るのかと思いきや、なんと笑い出したではないか。
4.もう出かけたかと思ったら、まだ家でぐずぐずしていたのか。急がないと遅れるぞ。
5.一つ解決したかと思うと、また一つと、次から次に問題が出てくる。
★ 例題 ★
1) この子(って/ったら)、さっき(まで/までに)泣いてたかと思ったら、(もう/まだ)笑ってるわ。
2) 彼は(怒る→ )出した( )と思いきや、突然(立つ→ )上がり、私に握手を求めてきた。
(^^)前課の解答(^^)
1) か否か/のみ/みなくちゃ(口語:~ちゃ=ては/~たって=ても)
2) か/か/ある(~まい→文型398)