<ま行~>
■曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
ヒガンバナ科の多年草ヒガンバナの別名。秋に人里近くで、はねあがった形のまっ赤な花をつけて群生する。葉が出る前に「まず咲く」「真っ先に咲く」の音に、仏教の「曼殊沙華」の文字をあてたという説がある。花言葉は「陽気な気分」。
■万両(まんりょう)
ヤブコウジ科の常緑小低木。赤い実が木の葉の下部につく。センリョウに優るという意からこの名がある。
■水芭蕉(みずばしょう)
サトイモ科の多年草。北海道、本州(兵庫県以北)の雪深い山地の樹林内や湿原に大群落をつくり、山の雪解けとともに一斉に開花する。白い花弁のようにみえるのは、仏炎苞(ぶつえんほう)とよばれる部分で、花はその中心の黄色い棒のような花軸につく。尾瀬沼の群生地が有名。
■都忘れ
キク科の多年草で、晩春から初夏にかけて、紫色の小菊のような花が咲く。「野春菊」ともいう。花言葉は「また逢う日まで」。
■芽ぐむ
芽が中にできていることが分かる状態になって、ふくらんでくること。その先っぽがちょっと外に現れるのを「芽ざす」、少し離れたところから見ても全体がポーッと青みを帯びて見えるようになるのを「芽ぶく」という。
■芽ばえる
地面から新しい芽が出てくること。
■萌える
芽が成長して、あたり一面が緑色におおわれるようになること。
■木蓮(もくれん)
中国原産のモクレン科の落葉大低木。春の陽光の中に優雅な花を咲かせる。シモクレン、ハクモクレン、トウモクレン、園芸品種のモクレンの総称でもあるが、ふつうモクレンというときは花が赤紫色のシモクレンをさす。
■紅葉(もみじ)
「もみじ」は、本来は秋に木々が色づくことをいうが、カエデ類が際立って美しいことから、とくにカエデ類をさすようになっていった。日本は世界でも有数の紅葉の美しい国であり、春の花見同様に、秋の紅葉狩(もみじがり)も古くから人々の生活にとり入れられてきた。花言葉は「大切な想い出」。
■山吹(やまぶき)
しなやかな枝にあざやかな黄色い花をつらねるバラ科の落葉低木。北海道から九州の山地の谷の斜面など、湿り気のある場所によく生える。日本各地の庭や公園に広く植えられている。花言葉は「気品が高い」。
■夕顔
ウリ科のつる性1年草。夏の夕方にアサガオに似た白い花をつける。大きな円柱形の実ができ、これから「かんぴょう」をつくる。
■百合(ゆり)
ユリ科ユリ属の多年草の総称で、種類が多い。夏の山野でひときわ大きな花をつけ、芳香を放つ。6枚の花びらの根元は筒のようになっている。「立てば芍薬(しゃくやく)座れば牡丹(ぼたん)歩く姿は百合の花」は、美人をたとえる言葉。白花の花言葉は「純潔」。
■竜胆(りんどう)
秋の野山を代表するリンドウ科の多年草。10月ごろ、青紫色の釣鐘形の花をつける。根茎を漢方では健胃薬に用いるが、竜の胆のように苦いことからこの名がついた。秋の七草のひとつ。紫花の花言葉は「満ちた自信」。
■蓮華草(れんげそう)
ミツバチ用の蜜源植物として重要なマメ科の2年草。3、4月ごろになると、田や野原に赤紫色の小花が咲きあふれる。かつては水田の緑肥として土地改良をするために、盛んに栽培されたが、近年は化学肥料の登場や、農業政策の変更などで、春の田をレンゲソウがじゅうたんのように埋め尽くす光景はあまり見られなくなった。「やはり野に置け蓮華草」の通り、蓮華草にはこの風景がいちばんよく似合う。花言葉は「私の幸福」。
■若葉
初夏のころの、生え出て間もない、みずみずしい木の葉。
■勿忘草(わすれなぐさ)
ムラサキ科の多年草。5~6月に茎の先端に瑠璃色の花をつける。ドイツの伝説で、昔、ドナウ川のほとりを一組の男女が歩いていて、青年が川の中の小島に咲いていたこの花を取りにいき、引き返すときに急流に巻き込まれ、「私を忘れないで下さい」と叫んで、摘み取った花束を恋人に投げて水中に姿を消した。彼女は生涯その花束を身につけたという。青花の花言葉は「真実の愛」。
■吾亦紅(われもこう)
秋の野にいっぷう変わった楕円形の赤黒い花をつけるバラ科の多年草。