●腐(くさ)っても鯛(たい)
たとい腐っても鯛は魚の王である。よいものはどんなに悪くなっても、あるいは落ちぶれても、それだけの価値は失わないものだ。
●朽木(くちき)は柱にならぬ
朽ちた木、腐(くさ)った木は柱には使えない。根性の腐った人間は使い物にならない。
●口に針(はり)
ことばにとげがあり皮肉(ひにく)がこめられていること。
●口は災(わざわ)いの門(かど)
災いの原因は口である。うっかり言った言葉から失敗を招くことがある。類:沈黙は金
●唇(くちびる)滅びて歯寒し
互いに助け合う間がらの者の一方が滅びると、他の一方も危ういということ。
●国乱れて忠臣あらわる
国が乱れると誰(だれ)が忠臣(ちゅうしん)であるかはっきりする。国が平穏(へいおん)なときは、家来の誰が忠臣で誰が不忠の臣かわからないが、国が乱れた時にその違いがはっきりする。
●国破れて山河あり
杜甫(とほ)の詩の一部。戦乱によって国都が破壊(はかい)されても、自然の風物だけはもとのままだ、という感慨(かんがい)の言葉。
●暗がりから牛
物事の形や色の区別がはっきりしないこと。
●暮れぬ先の提灯(ちょうちん)
日が暮れる前から灯している提灯。必要もないのに手回しだけよくて、間が抜けている、という意味。
●君子危うきに近寄らず
教養のある立派な人は、危険なことは避(さ)ける。「虎穴に入らずんば虎子を得ず」はこの反対。
●君子は豹変(ひょうへん)す