7、粘り気、湿気
「~する」や「~している」、「~した(もの)」などの形で使うことが多い。
①、ねばねば(名詞、副詞、~する)
粘り気があって、ものにつきやすい様子。
○、封筒についているのりがねばねばする。
○、ここの土はねばねばして歩きにくい。
②、ぬるぬる(副詞、~する)
表面に油や液体などがついていて、滑らかで、滑りやすい様子。
○、サンオイルを塗ったので、肌がぬるぬるしている。
○、川の石はぬるぬるしている。
③、べたべた(副詞、~する)
溶けたり、湿ったりして、ものにつきやすくなった様子。また、あちこちに貼ったり、塗ったりする様子。人が人にくっていて、離れない様子にも使う。
○、汗でシャツがべたべたする。
○、壁にポスターがべたべた貼っている。
④、じめじめ(副詞、~する)
湿気が多く、不快な様子。
○、毎日雨で、家の中がじめじめする。
○、この土地は一年中じめじめしている。
⑤、むんむん(副詞、~する)
熱気や匂いなどが、不快なくらいこもっている様子。
○、会場は、人生きれでむんむんしていた。
○、部屋の中は、蒸し暑くてむんむんする。
8、触った感じ
「~する」や「~している」、「~した(もの)」などの形で使うことが多い。また、「~だ」の形で使うこともある。
①、ざらざら(副詞、~だ、~の、~する)
細かいでこぼこがあったり、砂がついていたりして、表面が滑らかでない様子。
○、この部屋の壁はざらざらしている。
○、風で砂が入ってきたので、床がざらざらだ。
②、つるつる(副詞、~だ、~の、~する)
表面が平らで、滑らかな様子。また、よく滑る様子。
○、よく磨いたので、石がつるつるになった。
○、「廊下がつるつる滑るから、気をつけてください。」
③、ごつごつ(副詞、~の、~する)
硬くて、でこぼこがたくさんある様子。また、洗練されていなくて、あらっっぽい感じ。
○、野村さんの手は大きくて、ごつごつしている。
○、田中さんの書いた文章はごつごつしていて、読みにくい。
④、ふわふわ(副詞、~だ、~の、~する)
軽くて、柔らかい様子。また、軽そうに浮かんでいる様子。
○、ふわふわの羽毛布団に寝た。
○、雲がふわふわ浮かんでいる。
⑤、ぐにゃぐにゃ(副詞、~だ、~の、~する)
柔らかくて、簡単に変形しやすい様子。また、複雑に曲がってしまった様子。
○、章魚の体はぐにゃぐにゃしている。
○、熱で鉄の棒がぐにゃぐにゃに曲がった。
9、数の多さ、重さ
副詞。
①、たっぷり(副詞)
時間や量が十分である様子。
○、料理はたっぷり作った。
○、今朝はたっぷり寝た。
②、うんと(副詞)
程度や量が大きい様子を表すときに広く使う。俗語。
○、うちには、お金がうんとある。
○、毎日、勉強したので、日本語がうんと上手になった。
③、ぎっしり(副詞)
たくさんのものが隙間なく、入っている様子。
○、箱の中には、マッチがぎっしり入っている。
○、段ホール箱には、本がぎっしり詰まっている。
④、ずらり(副詞)
たくさんのものが並んでいる様子。(「ずらっと」とも言う)
○、本棚には、辞書がずらりと並んでいる。
○、有名人がずらりと顔がそろえた。
⑤、どっしり(副詞、~する)
大きくて重く見える様子。
○、どっしりしたかばんが置いている。
○、横綱はどっしりと席に座った。
10、余裕の程度
「~だ」や「~の」の形で使うことが多い。
①、がらがら(~だ、~の)
乗り物などがとてもすいている様子。
○、今朝の電車はがらがらだった。
○、デパートはお客がいなくて、がらがらだった。
②、ぴったり(副詞、~だ、~の、~する)
隙間なく、くっつく様子。ちょうどうまく合う様子。よく似合う様子。
○、その子供は母親にぴったりくっついていた。
○、木下さんの計算はぴったりだった。
③、ぎりぎり(~だ、~の)
時間や数量、空間などが限度いっぱいで、これ以上余裕のない様子。
○、ぎりぎりでバスに間に合った。
○、カメラマンはぎりぎりのところまで近づいてライオンの写真を撮った。
④、すれすれ(~だ、~の)
もう少しでほかのものにくっついてしまいそうなところにいるが、限度を超えていないので、助かっている様子。
○、船は岩すれすれに進んでいた。
○、合格点すれすれで試験に受かった。
⑤、だぶだぶ(~だ、~の、~する)
服などが大きすぎて、体に合わない様子。
○、石田さんはだぶだぶのコートを着ている。
○、このズボンは、私にはだぶだぶだ。
次のような擬音語、擬態語もよく使われる。
「動物が鳴く」
カーカー(鴉)
コケコッコー(鶏)
チューチュー(鼠)
ニャーニャー(猫)
ヒヒン(馬)
ブーブー(豚)
メーメー(羊、山羊)
モーモー(牛)
ワンワン(犬)
「ものが鳴る」
ピンポン(チャイム、ブザー)
ブー(ブザー)
リーン(電話、ベル)