第二章、人の動作や様子を表す
1、見る、話す
副詞、決まった動詞と一緒に使うことが多い。
①じっと(副詞)
意味:一つの物事に集中する様子。(~見る、~考える)
動かないでいる様子。静かに我慢する様子。(~する、~我慢する)
○、その子供は小鳥をじっと見ていた。
○、注射が終わるまで、その子はじっとしていた。
②じろじろ(副詞)
意味:人の様子などを、遠慮なく見る様子。
例文1:変な男は私をじろじろ見ていた。
例文2:子供に顔をじろじろ見られた。
③ぺらぺら(副詞、~だ、~な、~の)
意味:よくしゃべる様子。いいイメージはない。(~話す、~しゃべる)
外国語を上手に話す様子。(~だ、~話す)
例文1:青山君は秘密をぺらぺらしゃべってしまった。
例文2:水野さんはインドネシアがをぺらぺらだ。
④すらすら(副詞)
意味:話や仕事などが、途中で途切れることなく、うまく進む様子。(~話す、~読む、~書く、~答える、~進む)
例文1:田中さんはフランス語の文をすらすら読んだ。
例文2:黒川さんはその問題ににすらすら答えた。
⑤ぶうぶう(副詞)
意味:不平や不満をしきりに言う様子。
例文1:「問題が難しい」と、生徒たちはぶうぶう文句を言った。
例文2:クーラーが壊れているので、みんなぶうぶう言っている。
2、いろいろな動作
副詞、決まった動詞と一緒に使うことが多い。
①ぐっすり(副詞)
意味:深く、十分に眠る様子。(~眠る、~寝る)
例文1:佐藤君はぐっすり眠っていて、ぜんぜん起きない。
例文2:夕べはぐっすり寝た。
②ぐるぐる(副詞)
意味:何回も回ったり、何回もものを巻いたり様子。
例文1:池の周りをぐるぐる回った。
例文2:怪我をしたところに、包帯をぐるぐる巻いた。
③げらげら(副詞)
意味:大声で、遠慮なく笑う様子。
例文1:山田さんはテレビを見て、げらげら笑っている。
例文2:鈴木さんは、ズボンが破れていたので、みんなにげらげら笑われた。
④ぶるぶる(副詞)
意味:寒さや怖さなどで、小刻ざみに震える様子。(~震える)
例文1:吉田さんはコートがないで、寒そうにぶるぶる震えている。
例文2:先生に叱られるかもしれないので、その子はぶるぶる震えている。
⑤ごしごし(副詞)
意味:強く擦る様子。(~擦る、~洗う)
例文1:床をごしごし擦って、磨いた。
例文2:子供が父親の背中をごしごし洗っている。
ワンポイントレッスン
「ぐるぐる」と「ぐるり(と)、ぐるっと」
「ぐるぐる」や「にこにこ」のような、「○●○●」タイプのものは、続けて起こる動きを表す。
「ぐるり(と)、ぐるっと」や「にこり(と)、にこっと」のような、「○●り(と)、○●っと」タイプのものは、一回だけの動きを表す。
3、速い動作、まじめな態度
副詞、いろいろな動詞と一緒に使う。
①さっさと(副詞)
意味:すぐ決心して、無駄なく、すばやく動作をする様子。
○、小沢さんは毎日五時になると、さっさと帰る。
○、やンさんは用事をさっさと片付けた。
②さっと(副詞)
意味:動作がとてもすばやい様子。
○、その子供は私を見ると、さっと隠れた。
○、猫がさっと逃げた。
③せっせと(副詞)
意味:続けて、熱心に、まじめに仕事などをする様子。
○、阿部君は、彼女にせっせとラブレターを書いた。
○、父は毎日せっせと働いた。
④こつこつ(副詞)
意味:将来のことなどを考えて、少しずつ、続けて努力する様子。
○、中川君はこつこつお金をためて、車を買った。
○、彼女は毎日こつこつ勉強している。
⑤てきぱき(副詞)
意味:仕事をうまく、速くやる様子。
○、彼はてきぱき指示している。
○、てきぱきやったので、仕事が早く終わった。