日:今日は。お久しぶりですね。お元気ですか。
中:おかげさまで,大変元気です。Aさんもお変わりなくお元気のようですね。
日:そうですね。ご覧のとおり,元気です。
中:広州でお会いしてから,もう二年経ちましたね。
日:そうですね。月日の経つのは早いものですね。この二年間,すっかりお世話になりまして,まことにありがとうございました。
中:こちらこそ。いつも大量ご注文をくださいまして,心から厚くお礼を申し上げます。
日:ところで,今回は刺繍品について商談したいと思います。よろしくお願いします。
中:うちの刺繍品は向こうで売れ行きがなかなか良いと聞いていますが。
日:全くその通りです。実を申しますと,既にユーザーから追加契約の要望を受けていますので,特に両面刺繍をさらに大量注文したいと思います。
中:毎度ありがとうございます。
日:これが注文書です。ご覧ください。
中:わかりました。で,価格及び積み期についてはどうお考えですか。
日:今回のオッファーの要請は,言わば前の契約の追加ということですので,前の契約と同値(どうね)を希望しています。船積み期日については,そちらの事情も考慮に入れて,二ヵ月後の七月にしてはいかがでしょうか。
中:そうですね。船積み期日は一応七月にしてもよろしいのですが,価格については実績値でのオッファーはちょっと難しいですね。
日:そうすると,値上げというわけですね。
中:はい。人件費もコストも上がっていますので,製品の値上げもあたりまえではないでしょうか。
日:それでは,アップ率はどのぐらいですか。
中:お宅とは古いお付き合いですので,ベストプライスとして10%だけ値上げさせてください。
日:10%ですか。
中:ご注文の刺繍品はレースも、両面刺繍も手刺繍ですので,人件費が随分高くつくことは,お宅もよくご存じだと思いますが。
日:はい。オッファーのアップの理由などについては,一応納得できます。お宅の特別のご配慮に心から感謝します。
中:どういたしまして。こちらもいつも大量注文をいただいていますので,いわば,お互いさまですね。
日:それでは,オッファーしてください。
中:レースは×××万メートル、単価××ドル,両面刺繍は××万枚、単価×××ドル,いずれもC&F神戸です。
日:それから,また一つお願いがありますが,船積みが出来次第,ファックスで出港時間を知らせていただけませんでしょうか。
中:結構です。船積みが終わり次第,ファックスでお知らせします。
日:ぜひお願いします。
中:それでは,契約書を作っておきますから,明日午前十時にサインにいらしていただけますか。
日:結構です。明日午前十時にまたお会いしましょう。今日は,いろいろとどうもありがとうございました。
中:こちらこそ。では,明日また。