そんなになるなんて思ってもみなかった
人物:川瀬 木田
場面:会社の近くの飲み屋で
川瀬:鹿児島にはよくお帰りになるんですか。
木田:いや、それがね。年の離れた姉が一人いるんですが、博多へ嫁ぎましてね。その後しばらくして父と母が続いてなくなったんです。それで一人で田舎に残っていても仕様がないんで、引き払って東京に出てきたんです。
川瀬:そうだったんですかあ。私のとこは親父がまだ元気で店やってるんで、毎年盆と正月には兄弟が家族つれて集まるんですよ、今だに。
木田:へーえ、そりゃ羨ましいなあ。私は7、8年前に後始末に帰ったきりで、それからは全然。ずいぶん変わったでしょうねえ、あそこも。
川瀬:いやねえ。帰るたびにどこ歩いているのか分からなくなりますね。木田さん今度お帰りになったらびっくりされますよ、昔の面影はほとんどないですから。
木田:そうだろうなあ。で、マルカワ雑貨店は?やはりビルに建て替えたんですか?
川瀬:隣がスーパーとパチンコ屋になりましいたけど、うちは親父がガンコでね、建て直しにウンと言わないんですよ。
木田:じゃあ、あけは昔のままなんだ。ああ、なつかしいなあ、だけと驚きだなあ、お宅のまわり、原っぱだったじゃありませんか。よく遊んだもんですよ。
川瀬:そうそう。でも今じゃ家がびっしり建って東京と変わりませんよ。帰っても以前みたいにホッとしないんですよねえ。
木田:そうだろうなあ。しかしそんなになるなんて思ってもみなかったんなあ。それじゃ昔のイメージ壊すから帰らないほうがいいかもしれませんね。
単語
飲み屋(のみや):(名)小酒馆
博多(はかた):(地名)博多
嫁ぐ(とつぐ):(自五)出嫁
引き払う(ひきはらう):(他五)迁出,搬走
親父(おやじ):(名)(成年男子非正式场合称自己的父亲)老爷子
盆(ぼん):(名)盂兰盆节
今だに(いまだに):(副)还,仍然
後始末(あとしまつ):(名,自サ)处理善后,处理后事
面影(おもかげ):(名)面貌,容貌
スーパー:(名)超级市场(スーパーマーケット之略)
パチンコ屋:(名)弹子房
ガンコ「頑固」:(形动)倔,拗
原っぱ(はらっぱ):(名)空地
びっしり:(副)拥挤貌
ほっとする:(自サ)安心,放心
イメージ:(名)印象
音声と言葉の解説
1、 一人で田舎に残っていても仕様がないんで
「仕様がない」或「仕方がない」前接「ても(でも)」或「たって(だって)」,表示“即使----也没有什么意义(不会出现所期待的结果)”。例如:
# 待ってても仕様がないから、もう帰ろう。
等也等不来了,回去吧。
# 今から急いだって仕方がないだろう。
现在再着急又有什么用!
# 今更そんなこといったって仕様がないじゃないな。
都到现在了还说那个管什么用呢!
2、わたしのとこは・・・
「とこ」是「ところ」的口语缩略形式。
3、へーえ
「へーえ」是感叹词,表示吃惊。一般读上升调,语气较强时也可以读[降升调]。
4、それからは全然
「全然」是陈述副词,一般与否定式相呼应。由于陈述副词经常要求某种固定的形式(如否定、推量、意志等)与之呼应,一般见到陈述副词即可预见到句子的意向,所以口语中常常把后面的呼应成分省略掉。
5、いやねえ
这里的「いや」既不是表示否定的「いや(否)」,也不是表示嫌恶的「いや(嫌)」,而是感叹词,表示感慨。「いやね」读作[低低高]调,语气助词「ね」的语调可以读上升调,也可以读下降调。
6、で
「で」是接续词「それで」的口语缩略形式,意义、用法和「それで」大体相同,可以表示原因或催促对方继续往下说等。这里是后者,一般读上升调,有时也可读下降调。
7、じゃあ、あそこだけは昔のままなんだ
句尾的「なんだ(なのだ)」在这里表示“根据上文推论出某种结果”的用法。如用敬体,则需要加上「ね」。此外,句子前面常有「すると」「ということは」「それじゃあ」「じゃあ」一类的接续词与句尾相呼应,例如:
# すると、彼はもうそこにはいないんだ。
这么说,他是不在那里的了。
# ということは、あそこもだいぶ変わってるんだ。
照你这么说,那儿也大变样了是吧。
# じゃあ、あの人はもう知っているんですね。
这么说,他已经知道了?
8、しかしそんなになるなんて思ってもみなかったなあ
[思ってもみなかった]表示“没想到”。
副助词[なんて]除了表示轻视、轻蔑以外,还可以表示“出呼意料”。例如:
# こんな結果になるなんて、まったく意外だあ。
居然是这样的结果,真是没想到。
# まったく無名の選手が優勝するなんて、思ってもみなかったよ。
居然是名不见经传的选手获得了冠军,真是意外。
参考译文
没想到变成这样了
公司附近的酒馆
川濑:你常回鹿儿岛吗?
木田:不常回,我有一个年龄相差很多的姐姐,她嫁到博多去了。没过多久,父母都相继过世了。我一人待在那儿也怪没意思的,就收拾了家当到东京来了。
川濑:是这样啊!我们家老爷子身体还硬朗。他还在经营那家小店,直到现在每年七夕和元旦,我们兄弟姐妹还都带着全家回去团聚。
木田:是吗?真羡慕你们。我是7、8年以前处理善后回去过一趟,那以后就一直没回过。一定也大变样了吧,那儿?
川濑:哎呀,每次回去都不认识路了。你下次再回去一定会吃惊的,以前的影子已经基本上没有了。
木田:是啊,哎,丸川杂货店呢?也改建成楼了吗?
川濑:我们家隔壁已经变成超级市场和弹子房,可我们老爷子倔得很,就是不同意改建。
木田:那,只有那个地方还是老样子啦?啊,真想那儿呀!可是也真想不到呀,你们家旁原来不是空地吗?我可没少在那儿玩。
川濑:对对。可是现在呀,房子一座挨一座,跟东京没什么两样啦。就是回去了,也不会像以前那样觉得舒坦啦。
木田:是吧,真没想到变成这样了。那样的话,回去反而破坏了以往的印象,倒是不回去的好啦。