第4章謝罪と弁明
自分のミスで会社に迷惑をかけたときは、上司に対して率直に詫びた方がいい印象を与えます。そして反省の気持ちを伝え、「今後このような失敗はいたしません」と前向きな発言をしましょう。しかし、時には不当な言いがかりであったり、あなた個人の責任ではないとき、相手を納得させる弁明の仕方も心得ておかなければなりません。ここでは、そのような謝罪と弁明の仕方を取り上げます。
1、謝罪の仕方
(1)お客の苦情処理
<レストランで>
客:注文した料理がまだ来ないけど、どうなっているの?もう、30分も待っているのよ。
店員:申し訳ございません。すぐお持ちいたします。
・・・(注文の品を撙螭牵?#12539;・・
店員:お待たせしてしまって、どうも申し訳ございませんでした。
<クリーニング屋で>
客:ここのしみが落ちていないんですが。
店長:申し訳ございません。早速洗い直します。
客:すみませんが、急いでいますので、早めにお願いできませんか。
店長:はい、夕方までには必ず仕上げておきますので。
<パソコンショップで>
客:これ、昨日こちらの店で買ったノートパソコンなんですが、どうもCDディスクの調子がよくないんです。
店長:栅松辘吩Uございません。早速調べてみますので、しばらくお時間をいただけますか。
・・・(店でパソコンを調べる)・・・
店長:お客様、たいへん申し訳ございませんでした。確かにディスクが不良でしたので、直ちにお取り替えいたします。
客:じゃ、そうしてください。
店長:どうもご迷惑をおかけしました。
常套表現と解説
・たいへん申し訳ございませんでした
申し訳ございません。すぐ、~
どうもご迷惑をおかけしました
・早速調べてみますので、しばらくお時間をいただけますか
詳しい内容をお聞かせいただけませんか
早速調査いたしまして、改めてこちらからご連絡させていただきます
お客の苦情に対しては、店側に非がないと思ったときでも、まず、「申し訳ございません」と謝るようにしてください。それが円滑な苦情処理の第一歩となります。苦情の中には調査しなければわからないこともありますから、機器類であればできるだけその場で調べ、そうでない場合は・のような表現を使って、お客の了解を得ることが必要になります。苦情処理の原則は以下のようなものでしょう。
1先ずお詫びの言葉を述べる。
2相手の言い分を十分に聞く。
3言葉遣いは最後まで丁寧に、最後まで冷静に対応する。
(2)私的なことで詫びる
<遅刻を詫びる>
課長・:今日もまた遅刻か、いったいどういうつもりなんだ!
李:すみません。事故でJRが遅れたもので・・・。
課長・:言い訳は見苦しい。そんなにしょっちゅうJRで事故があるわけがないだろう。
李:はい、ほんとうに申し訳ありませんでした。
<失礼を詫びる>
店員:ちょっと、そこのおじさん、邪魔だからどいてくれない?
店長・:馬鹿者!この方を誰だと思ってるんだ。本社の白石専務だぞ。
・・・(専務に向かって)・・・専務、栅耸Ю瘠い郡筏蓼筏俊?br />
専務・:君はどんな社員教育をしてるんだね。
店長・:栅松辘吩Uございません。今後このようなことはないようにいたしますので。
店員:知らないこととは言え、ほんとうに失礼いたしました。どうかお許しください。
常套表現と解説
・(どうも)ごめんなさい
▼ごめん(ね)
・(どうも)すみません
・(どうも)申し訳ありません
▲申し訳ありません/申し訳ございません
・(どうも)失礼しました
▼失礼!
▲失礼いたしました
・知らないこととはいえ、ほんとうに失礼いたしました
・どうかお許しください
親しい同僚や友人には「ごめんなさい」が一番率直なお詫びの言葉になるでしょう。しかし、遅刻や無断欠勤のような個人的なことで上司に謝るときには、「すみません」か「申し訳ありません」が適切です。
・の「どうも失礼しました」は文字通り礼儀を欠いたときに使われる語です。・は相手がどのような人か知らず、うっかり失礼な言葉を使ったときの謝り方なので、覚えておきましょう。
(3)仕事上の失敗を詫びる
<苦情処理の失敗を詫びる>
課長・:どうしてお客と口論するようなことをしたんですか。