Q:(文法:ないでいる、ていない)
昨日から何も食べないでいる。
昨日から何も食べていない。
上記のセンテンスのように、「ないでいる」と「ていない」はどんな意味合いの区別がありますか。祖母は自分ひとりでは起き上がることもできないでいる。このセンテンスは「ていない」に替えられませんか。
A:①「昨日から何も食べていない。」
“食べるという行為が昨日から現在までなされていない”、文全体が否定文で、「食べる」ということがなされたかなされていないかが問題です。
“『食べない』という状態が【続いている】”と“『食べる』という行為が【なされていない】”では、話し手の伝えたいことに違いがあるでしょう。
それと、場合によりますが、「~ないでいる」は、“意図的にそうしないようにしている”のニュアンスを帯びることがあります。
“食べようと思えば食べられるのだが、体調などの理由で、あえて食べずにいる”というケースです。
「~ていない」のほうは、いわば客観的にこれこれであると言っているだけです。
②「祖母は自分ひとりでは起き上がることもできないでいる。」
このセンテンスは「~ていない」に替えられません。
伝えたいことは、“現在まで『起き上がることができない』状態がずっと継続している”であって、“現在のところ『起き上がることができる』という状態は実現されていない”ではないからです。