国語の主語と述語をどのように教えようかと教材研究していると、「うなぎ文」と「こんにゃく文」という言葉に出会いました。
高校時代、教えてもらったような記憶がかすかにあるのです。
しかしそれはなぜか、国語の授業ではなくて、英語の授業だったような気がするのです。
ということで、あらためて調べてみると、
●うなぎ文
「ぼくはウナギだ」
たとえば、食堂でウナギを食べようとして、「僕はウナギだ」と言ったとします。
「我輩は猫である」は「Iamacat」ですが、この場合の「僕はウナギだ」は「Iamaneel」という意味ではありませんね。つまりこの場合は、「僕はウナギにする」という意味です。
日本語の場合、このように述語を省略しても意味が通じる(通じてしまう)場合があるわけです。
●こんにゃく文
「こんにゃくは太らない」
英語にすると、Konnyakudoesnotgrowfat.
これでは、こんにゃくが太ったりやせたりするみたいになってしまいますね。
しかしこの場合はもちろん、「こんにゃくは、食べても太らない」という意味です。
英語の授業で教わったような記憶があるのは、きっと日本語と英語の違いについての学習の時に、英語の先生が雑談的に話してくれたのを覚えていたのかもしれません。