一人のどけち者が、道中、水かさの増した川に出くわし、渡し舟の料金を出し惜しんだ。それで懸命に川を歩いて渡ろうとして、川中で流れが激しくて、倒れてしまい、半里ぐらい流された。息子が川岸で舟を探して、父を救助しようとした。舟主はお金を請求し、一銭出してくれれば舟を出そうと言う。息子は五分(五分は一銭の半分にあたる)だけなら出すと言う。こうしてなかなか決まらないでいる内に、父親は死に際(しにぎわ)に、息子のほうに向いて大声で叫んだ、「おいおい、五分なら助けてくれ、一銭なら助けなくてよいぞ!」
译文对照:
一人性极鄙啬,道遇溪水新涨,吝出渡钱,乃拼命涉水。至中流,水急冲倒,漂流半里许。其子在岸旁觅舟救之。舟子索钱,一钱方往。子只出五分,断价良久不定,其父垂死之际,回头顾其子大呼曰:“我儿我儿,五分便救,一钱莫救!”