明治天皇の前で、醤油(しょうゆ)の「亀甲萬(きっこうまん)」やお酢の「丸勘(まるかん)」のマークを描き、商標を説明した官僚がいた。「見た人がすぐに醸造元を想像できるよう、商標は一種の専用だから保護するべきです」
有这样一个官员,他在明治天皇御前画了酱油“亀甲萬”和老醋“丸勘”的标志,并对商标进行说明:“商标是一种让人观之则马上能联想到其制造处的专用标识,因此,应该得到保护。”
大きな声でご進講した人は、約40年後に首相になる。「ダルマ宰相」と呼ばれた、若き日の高橋是清である。独創的な発明に対する特許や商標の重要性を、外遊などを通じて学び、日本の特許と商標制度の基礎をつくった功労者だ
大约40年后,这位慷慨陈词的官员,当上了首相。他就是被誉为“达摩宰相”的、青年时代的高橋是清。通过海外游历等,他认识到独创性发明专利及商标的重要性,并为日本专利及商标制度基础的奠定立下了汗马功劳。
1885年(明治18年)、初代の専売特許所長となり、4月18日に専売特許条例(現在の特許法)を公布した。戦後になって、この日は「発明の日」に指定されている。氏の業績を称(たた)え、特許庁の玄関に胸像がある
1885年(明治18年),他出任首届"专卖特许所"所长,并于同年4月18日颁布了专卖特许条例(現在的专利法)。战后,这一天被定为“发明日”。为弘扬高橋的功绩,专利厅的入口处塑有他的半身雕像。
条例に基づく日本の特許第一号は、東京在住の堀田瑞松(ずいしょう)が発明した「堀田式錆(さび)止め塗料とその塗法」だった。漆、ショウガ、柿渋などの成分を混ぜた塗料を塗り重ねて錆を防いだ。出願から1か月半で認可されたという
依照条例产生的日本第一号专利是东京居民堀田瑞松发明的“堀田式防锈涂料及其用法”。含有漆、姜汁、柿汁等成分的混合涂料,经反复涂用可以防锈。据说,该项专利,提出申请之后1个半月就得到批准。
120年余りがたった今では、特許の出願件数は年間40万件に達する。出願しても実際に審査を請求できるまで3年待たされる。7年かかった数年前より短縮されたとはいえ、特許取得の道は遠い
时间已过去120多年,如今,专利申请量每年多达40万件。从提出申请开始,要等上3年,才能进行实际审查的请求。虽说与要等7年的几年前相比,已经缩短了,但是,专利获取的道路依旧漫长。
胸像をご覧になれば分かるが、“ダルマ長官”の目つきはやけに鋭い。特許の審査をもっと急げと、催促しているようにも見える。
假如您看过高桥的胸像便会觉得,这位“达摩宰相”的目光非常锐利,象在催促我们:要进一步加快专利审查步伐!