A:ほら、浜本さんよ。ずいぶん早くから出かけるのね
B:いつもさっそうとしてるわね、浜本さん。服もセンスいいし、ここのとこ毎日よ。どこ行くのかしら?
C:あら、知らなかったの?浜本さんタウン誌の編集手伝ってるんだよ。月初めに発行だから月末は忙しいんですって。
B:いいわねえ、面白そうな仕事してて。だからいつもハツラツとしてんのね。
C:浜本さん、人当たりもいいし、話し方も上品だしね。あんまり悪く言う人いないんじゃない?
B:ふーん、編集手伝ってるの。それじゃあ偉い先生のお宅に原稿とりに行ったりするわけでしょ?だったら口もうまくなるわよ。服のセンスだってみがかれるしさ。
A:きちんと話せるから仕事頼まれたんじゃないの?まあ、あなたのところにはこないわね、こういう仕事。
B:どうせ私はガサツですからね。それに浜本さんとこお子さんもう大きいんでしょ。私んとこはまだ幼稚園がいますからね。きれいなかっこうしてらんないのよ。
A:それもそうよね。だけだ和宏ちゃんに手がかからなくなった時、あの奥さんみたいになれる?
C:やっばり日頃の心掛けが違うんじゃないの?浜本さん、きちんとしてるもの。
A:私はだらしないわよ。でも私だって子供が大きくなったらやりたい事あるのよ。その時驚かないでよ。
C:期待しないで見てるよ。