人物: 高橋(男) 吉岡(女) 子供
場面: 数日前、吉岡家のペット(犬) が迷子になった。 「尋ね犬」の貼紙を見て、高橋が犬を連れてきました。
高橋: すみません。貼り紙を見てお尋ねしたんですけど、吉岡さんのお宅はこちらでしょうか。
吉岡: はい、そうです。まあ、チャッピー(犬: ワンワン) ありがとうございます!
子供: (犬の声を聞きつけて来て) チャッピー!(犬: ワンワン)
吉岡: ありごうございます。本当になんとお礼を申し上げてよいのやら……(おじぎ)
高橋: いえいえ。私も偶然見つけたんですよ。無事でよかったですねえ。
吉岡: はい。ほんとにもう、ありがとうございます。(深々とおじぎをする)
高橋: いいえ、どういたしまして。私も犬が好きなもんで、人事とは思えなくて。
子供: おじちゃん、チャッピー見つけてくれて、どうもありがとう!
高橋: はいはい。チャッピー、帰ってきてよかったねえ。
吉岡: ほんとにどうもありごとうございました。(おじぎ) あの、失礼ですがお名前は……?
高橋: あ、高橋と申します。
吉岡: 高橋さん。
高橋: はい。
吉岡: 失礼ですが、なにかお礼を差しあげたいのですが……
高橋: いえいえ、とんでもない。お礼なんて、そんな。(慌てて手を振る)
吉岡: いえ。それでは、こちらの気がすみません。いくら感謝ひても感謝しきれません。
高橋: いえ、ほんとにいいんです。私も、お宅の気持、よく分かりましたから。