相変わらず:変わることなく、今までの通りである。
例文:息子は大学生になっても、相変わらず毎日漫画を見ている。
こちらも相変わらず元気に暮らしております。
依然として:打消しと呼応し、動作、状態が固定したまま変化のないようす。
例文:景気は依然として好転しそうもない。
男尊女卑の考えは依然として払拭されていないのが現状である。
分析:
「相変わらず」過去のある時期と比較したとき、現在の状態に変化のない様子。「相変わらず成績はクラスで一番である。」「相変わらず元気である。」のように、以前のプラスの状態がマイナスの方向へ変化していない様子を表す場合と「日本に来てもう三年も経ったが、日本語の発音は相変わらずよくない。」「相変わらずの平社員である。」など、プラスの方向へ変化してもいいはずなのに、以前のマイナス状態が続いている様子を表す場合とがある。名詞用法か、打消しと呼応しないと、「依然として」に置き換えることはできない。
「依然として」もとと変わらない状態を表すが、書き言葉に多く使われている。強調や非難を表す。「相変わらずここに車を止める人がいる。」という文はここに車を止める状況はまだ続いているということである。「依然として」に置き換えるためには、「いくら注意しても、依然としてここに車を止める人がいる。交通状況が改善されていない。」という文になる必要がある。非難の気持ちを表している。また、「依然として不景気である。」「依然として遅刻している。」といった表現は「景気ではない。」「時間通りではない。」といった否定部分を含んでいるから、そんな場合には肯定でも使うことができる。
復習:「相変わらず」と「依然として」
先日、私たちは「相変わらず」と「依然として」の区別は詳しく論じしました。みんなは理解できますか?練習しましょう。
以下の文を「相変わらず」と「依然として」から選んで完成なさい。
1. 彼は___不機嫌な顔をしていた。
2. 厳しく叱られたのに彼は___犬をいじめる。
3. 彼は___若いころからの朝の散歩を欠かさない。
正解添加:
1.相変わらず
2.相変わらず・依然として(意味はちょっと違います)
3.依然として