1995年日语能力测试一级真题

来源:网络发布时间:2007-05-10
文字·語彙 (100点 45分)
 

問題Ⅰ 次の文の下線をつけたことばは、とのように読みますか。その読み方をそれぞれの1・2・3・4から一つ選びなさい。
 
問1・以前は優美な①彫刻と②鮮やかな色彩を④誇る寺だったが、今ではすっかり⑤朽ち果ててしまった。

(1).彫刻     1.しょうこく     2.しゅうこく     3.ちょうこく     4.ちゅうこく   

(2).鮮やかな     1.はれやかな     2.あでやかな     
                                   3.はなやかな     4.あざやかな  

(3).色彩     1.しきさい     2.しっさい     3.しょくさい     4.しょうさい  

(4).誇る     1.はかる     2.かざる     3.こもる     4.ほこる  

(5).朽ち果てて     1.こちはてて     2.くちはてて    
                                      3.こちかてて     4.くちかてて   
 
問2・科学が①万能だというのは一一種の②迷信であり、③無条件に科学を④信仰する時代はもはや終わりを⑤告げた

(1).万能     1.まんのう     2.ばんのう     3.まんおう     4 ばんおう  

(2).迷信     1.まいしん     2.べいしん     3.めいしん     4.はいしん  

(3).無条件に     1.ぶじょうけんに     2.むじょけんに    
                                   3.ぶじょけんに     4.むじょうけんに  

(4).信仰     1.しんこう     2.しんごう     3.しんきょう     4.しんぎょう  

(5).告げた     1.ささげた     2.つなげた     3.つげた     4.とげた   
 
問3・テニスの練習の①合間に、二入はベンチに座って②夕闇の③迫る街角をしばらく⑤眺めていた。

(1).合間     1.あいま     2.あうま     3.こうけん     4.がっけん  

(2).夕闇     1.ゆうぐれ     2.ゆぐれ     3.ゆうやみ     4.ゆやみ  

(3).迫る     1.せまる     2.とまる     3.はまる     4.そまる  

(4).街角     1.がいかく     2.がいかど     3.まちかく     4.まちかど  

(5).眺めて     1.みつめて     2.ながめて     3.ひそめて     4.とがめて  

問題II 次の文の下線をつけたことばは、ひらがなでとう書きますか。同じひらがなで書くことばを1・2・3・4から一つ選びなさい。

(1).賃金を上げるように会社と交渉している。
    
     1.校舎     2.控除     3.公衆     4.高尚  
 
(2).最近、児童の体力が全般的に落ちている。
    
     1.湿度     2.実働     3.自動     4.指導  
 
(3).生涯にわたって一つの仕事に打ち込む。
    
     1.障害     2.正解     3.盛大     4.紹介  
 
(4).電話で消騨の出動を要請した。
    
     1.養成     2.容積     3.抑制     4.様相  
 
(5).外国製品の輸入に関する規制を緩和する。
    
      1.飽和     2.漢和     3.温和     4.総和   
 
問題Ⅲ 次の文の下線をつけたことばは、とのような漢字を書きますか。その漢字をそれぞれの1・2・3・4から一っ選びなさい。

問1・先生は、私の研究の問題点を具体的に①してきし、②しりょうの③ていきょうと④じょげんを⑤おしまれなかった

(1).してき     1.支摘     2.示適     3.指摘     4.刺適  

(2).しりょう     1.試量     2.資料     3.旨量     4.思料  

(3).ていきょう     1.提供     2.呈供     3.廷供     4.訂供  

(4).じょげん     1.徐言     2.助言     3.叙言     4.序言  

(5).おしまれなかった     1.悔しまれなかった     2.押しまれなかった     
                                                3.推しまれなかった     4.惜しまれなかった   
 
問2・山田さんが委員会を①はなれてしまったので、彼の②きかくは③ちゅうに浮いた④じょうたいだ。

(1).はなれて     1.放れて     2.離れて     3.分れて     4.別れて  

(2).きかく     1.企画     2.規画     3.基画     4.起画  

(3).ちゅう     1.駐     2.中     3.宙     4.衷  

(4).じょうたい     1.場態     2.静態     3.常態     4.状態   
 
問3 若者たちは、新しく①あらわれたリーダーの下に②かたくけっそくし、④けんりょくしゃの⑤どくさいを⑥そしするために立ち上がった。

(1).あらわれた     1.現れた     2.表れた     3.洗れた     4.著れた  

(2).かたく     1.硬く     2.固く     3.難く     4.貴く  

(3).けっそく     1.決束     2.決促     3.結束     4.結促  

(4).けんりょくしゃ     1.憲力者     2.賢力者     3.権力者     4.険力者  

(5).どくさい     1.独栽     2.独裁     3.督栽     4.督裁  

(6).そし     1.組止     2.粗止     3.租止     4.阻止   
  
問題IV 次の文の下線をつけたことばの二重線( )の部分は、とのような漢字を書きますか。同じ漢字を使うものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

(1).仕事は(じゅん)じょよく進めなければならない。
    
     1.子供時代の(じゅん)すいな気持ちを大切にする。
     2.天候がふ( じゅん)ですから、健康に気をつけてください。
     3.風呂に入ると、血液の(じゅん)かんがよくなる。
     4.三月のちゅう(じゅん)に旅行する予定だ。
  
(2).サッカーのすばらしい試合に観客は(こう)ふんした。
    
     1.新しい治療をしたが、(こう)かはなかった。
     2.たくさんの人々の(こう)いで、無事旅行を終えることができた。
     3.(こう)さてんを渡ると、右側にデパートがある。
     4.市長はスポーツ のしん(こう)に特別予算を組んだ。
  
(3).毎月の(しゅう)にゅうが一定しない。
    
     1.カメラの(しゅう)り代はずいぶん高かった。
     2.彼女は新聞社に(しゅう) しょくした。
     3.若い人は知識のきゅう(しゅう)が速い。
     4.高山植物のさい(しゅう)は禁じられている。
  
(4).教室に(てん)じされた絵を見る。
 
     1.忘れ物がないか(てん)けんする。
     2.彼は(てん)けいてきなサラリーマンだ。
     3.知人に(てん)きょの通知を出す。
     4.この国は、戦後、経済的にはっ(てん)した。
  
(5).その決議に(い)ぎを唱える。    
    
     1.今年の夏は(い)じょうに暑かった。
     2.しゅう(い)を見渡すとだれもいなかっ た。
     3.彼の考えはあん(い)すぎる。
     4.わたしもあなたと同じ(い)けんです。
  
問題V 次の文のの部分に入れるのに最も適当なものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

(1).ホテルのレストランへ行くなら、やはりスーツを着て行くのが________だろう。
    
     1.非難     2.無難     3.避難     4.苦難  
 
(2).この専門________は比較的新しく、まだあまり研究が進んでいない。
    
     1.領土     2.領事     3.領域     4.領地  
 
(3).佐藤さんは________だから、いつも期限に遅れて、人に迷惑をかける。
    
     1.ドライ     2.ルーズ     3.ユニーク     4.オープン  
 
(4).お互いに大人なんだから、感情的にならずに、________話し合いを進めましょう。
    
     1.理屈的に     2.理解的に     3.理知的に     4.理性的に  
 
(5).博士論文を________のに3年間かかった。
    
     1.仕切る     2.仕入れる     3.仕上げる     4.仕掛ける  
 
(6).大切な時間を内容のない会議で________するのは、ばからしい。
    
     1.浪費     2.経費     3.出費     4.実費  
 
(7).細かいことに________いては、進歩はない。
    
     1.こじれて     2.こだわって     3.ことなって     4.こぼれて  
 
(8).能力はあるのだが、まだ経験が________ため、うまくいかないことが多い。
    
     1.いやしい     2.とぼしい 3.あさましい     4.たくましい  
 
(9).タイヤを燃やしたようなにおいが鼻を________。
    
     1.ついた     2.おった     3.かんだ     4.まげた  
 
(10).この詩は子供をなくした親の________気持ちをつづったものである。
    
     1.そっけない     2.つれない     3.あっけない     4.せつない  
 
(11).資金を上手に________し、利益をあげた。
    
     1.運搬     2.運行     3.運用     4.運営  
 
(12).なまけ者の彼のことだから、________そんなことだろうと思った。
    
     1.おおかた     2.きわめて     3.なかなか     4.とうてい  
 
(13).________をせずに、何日でも泊まっていってください。
    
     1.きだて     2.きまぐれ     3.きがね     4.きまじめ  
 
(14).ちょっとしたことばの________から、たいへんなけんかになってしまった。
    
     1.落ち着き     2.差し引き     3.受け持ち     4.行き違い  
 
(15).この案は会議で否決されたが、 悪いとは言えないと思う。
    
     1.一挙に     2.一概に     3.一気に     4.一斉に   
 
問題VI次の (1)から(10)は、ことばの意味を説明したものです。その説明に最もあう用例を1・2・3・4から一つ選びなさい。

(1).外れる……基準に合わない。
    
     1.戸があきにくいので、ガタガタやっているうちに、外れてしまった。
     2.ボールはゴールを外れて飛んでいった。
     3.あの人の歌は音が外れている。
     4.あの人が予想したことはすべて外れていた。

(2).…… 最初。
    
     1.彼の発言にはにきた。
     2.年をとって、が白くなった。
     3.これまでの経緯をに入れておいてください。
     4.列のから数えて15人目が田中さんだ。
  
(3).薄い……厚さがわずかである。
    
     1.細胞を包む膜はごく薄いものだ。
     2.山田さんは髪の毛が薄い
     3.壁の色は薄いほうが好きだ。
     4.その計画は成功の見込みが薄い
   
 (4).まわり……関係の深い人々。
    
     1.これよりひとまわり大きいかばんがほしい。
     2.まわりに反対されて、留学するのをあきらめた。
     3.火のまわりが早く、何も持ち出せなかった。
     4.身のまわりはいつも片づけておくべきだ。
  
(5).うつる……物や色の組み合わせがよい。
    
     1.スイッチを入れたのにテレビがうつらない
     2.金子さんの帽子は服によくうつっている。
     3.月が池の水面にうつっている。
     4.魚のにおいが手にうつる
  
(6).分ける……基準に従って区別する。
    
     1.売るために、一つの土地を二つに分けた
     2.子供におみやげを公平に分ける
     3.出席者を年齢で分けると、40代がいちばん多かった。
     4.両者は同点で勝負を分けた
  
(7).許す……ある行為をさしつかえないものとして認める。
    
     1.時間が許すならば、出席いたします。
     2.彼は自他ともに許す財界の大物だ。
     3.初めて会った日から、あの人に心を許していた。
     4.忙しい時期なのに、上司が休暇を許してくれた。

(8).……経験によってわかること。
    
     1.苦労のを知らないから、思いやりがない。
     2.彼の字はがある。
     3.この店は最近が落ちてきた。
     4.彼にしてはなまねをした。

(9).……関係。
    
     1.忙しくて、今はが離せない。
     2.あの人とはを切った。
     3.親友を助けるためにをつ くした。
     4.ほしかった車をやっとに入れた。

(10).ぬける……あったものがなくなる。
    
     1.ぬけるような青空がひろがっている。
     2.腰がぬけて歩けない。
     3.1週間仕事を休んでやっと疲れがぬけた
     4.トンネルをぬけると田園の風景がひろがっていた。

読解·文法 (200点 90分)
   
 

問題Ⅰ 次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。答えは、1・2・3・4から最も適当なものを一っ選びなさい。 

      電話とは、ときどき、ひどくいまいましいものである。
      その憎たらしさは、ひとえにその便利さのせいである------したがって、私の家にも、電話がある。
      ちょっとした用件なら(いや、べつだん用件などなくても)手紙より電話のほうが手っとりば やい。遠距離でなければ、はるかに安い。その上、切手の買い置きがあったはずだけれど、などとやたらにいろいろな引出しをかきまわさなくてもいいし、雨が降っていようがいまいがポスト まで出かけなくてもいい。
  が、何にもまして電話の便利な点は、相手の気分だの都合などを無視して、ブザーひとつで強引に電話口へ呼びつけ、有無を言わさず受け答えを強要することができるところにある-----それはもう、①便利を越えて痛快と言っていい--------。
      その痛快さをささえるために、電話をかけられたほうが少々不幸になることもあるのは、②「便利さ」というものの配分にかんする必然性の問題なのかもしれない。じっさい、風呂や便所へ、はいってしまったあとでかかってきた電話なら堂々と無視できるけれど、はいる寸前、つまりほ とんどはいる態勢になったところを不意打ちに来る電話は、あなたをかなり不しあわせにしかねない。(中略)
      たまたま家族がみんな出かけてしまった日曜日など、なぜかひとりで留守番というかっこうのとき、電話の鳴るたびにのこのこ立って行くのがおっくうで----だいたい私あての電話は少ないのだ----断固無視してやろうとは思っても、リーンリーンリーンと鳴りつづけるあの音に対して 居留守(注1)をつかうにはよほどの③図太い神経がいるらしく、ためしに意地を張ってみると、けっきょく、いちいち席を立つよりも、無視しとおすほうが④よほど心の疲れは大きいのであった
      にもかかわらず、( a )になってみれば、居ながら蕎麦屋でもすし屋でも、ためしたことはないが警察にでも出前ā(注2)を注文することができるというのは、じっさい愉快、痛快、喝采にあたいする。いざというとき110番(注3)のかわりに「助けて!すぐ来てください、警察御中」と手紙を出す(もちろんその前にはがきや切手をさがす、それから速達料金はいくらだったか思い出す ……)という手間を思えば、どう考えたって、電話を呪うことなど⑤とんでもない忘恩というもの である。
      無論、( b )にしてみれば、郵便のほうが概して控えめで、好感がもてる。(中略)急用でもあれば、帰ってから開封することにして、テープルの上にほうり出したまま出かけてしまってもいいび手紙はおくゆかしく、とちらが返事をするまでけたたましい音をたてつづけたりはしない。
      手紙がめんどうなのは、さよう、自分が( c )にまわったときのことである。電話不精ということばはまだないけれど(個人的に私にはあるのだが)、筆不精という悩みは確実に存在する。と、ここでちょっと⑥不安になって、ひょっとすると不精ではなく無精だったかしら……と、思いまどう(注4)ところが、すなわち手紙を書くのはくたびれるという理由のひとつに相違ない。 
      本当なのだ。電話なら、不意をねらわれた相手がまごついているところへ、こちらはいい状態にあるから好調にまくしたてればいいし、主語と述語が噛み合っていようがいまいが、まちがっ て自分のほうに敬語をつけようが、どうせ小用をこらえて(注5)曇った状態にある相手は気がつくまい ……と、たかをくくる(注6>こともできる。 
      とすると、もはや結論は出たようなもので、その短絡的結論によれば、( ⑦ )にかぎるの である。

(佐藤信夫『レトリックの記号論』講談社による)

(注1)居留守をつかう:本当はいるのに、いないふりをすること
(注2)出前:料理を、注文した人の家まで届けること
(注3)110番:警察の電話番号
(注4)思いまどう :まよう
(注5)小用をこらえる:トイレに行くのをがまんする
(注6)たかをくくる:大したことはないと思う

問(1)  ①便利を越えて痛快という言い方で筆者は何を言いたいのか。

1.便利だということは常に痛快だということでもある。
2.便利さと いうものは痛快さを越えたところにある。
3.便利であることもあれば、痛快であることもある。
4.便利だという言葉では表現できない痛快さがある。
  
問(2)  ②「便利さ」というものの配分とはここではどのようなことか。

1.一方が便利だと感じたときは、他方は不便だと感じること
2.一方が便利だと感じれば、他方もまた便利だと感じること
3.一方が便利だと感じない場合は、他方もまた便利だと感じないこと
4.一方が 便利だと感じても、他方はどう感じるか分からないこと

問(3)  ③図太い神経がいるとはここではどのようなことか。

1.電話の音がどんなに大きくても驚かないこと
2.鳴っている電話を無視して平気でいること
3.日曜日にひとりで留守番ができること
4.電話に出るのをおっくうがらないこと

問(4)  ④よほど心の疲れは大きいのであったとあるが、それはなぜか。

1.電話が鳴ると出なくてはいけないと思ってしまうから
2.日曜日にはひとりで留守番をしなくてはいけないから
3.期待して出ても自分に来た電話ではないことが多いから
4.電話が鳴るたびにいちいち立っていくのがおっくうだから

問(5)  a~cに入る言葉の組み合わせとして適当なものはどれか。

1.a かけるがわ b 書くがわ c 受け取る立場
2.a かけるがわ b 受け取る立場 c 書くがわ
3.a 受け取る立場 b かけるがわ c 書くがわ
4.a 書くがわ b かけるがわ c 受け取る立場

問(6)  ⑤とんでもない忘恩とはどういうことか。

1.電話で蕎麦屋やすし屋に出前が頼めることをありがたいと思うこと
2.風呂や便所には いっāているときに来た電話を無視すること
3.こちらから電話をかけるときのありがたさを忘れていること
4.いつも世話になっている人に手 紙を出して迷惑をかけることv  
 
問(7)  ⑥不安になってとあるが、何が不安なのか。

1.電話不精という言葉は本当にまだないのかということ
2.自分は本当は筆不精ではな いのかもしれないということ
3.「ぶしょう」は漢字で本当に「不精」と書くのかということ
4.確実にあるのは筆不精という悩みだと本当にい えるのかということ

問(8)  ⑦に入る言い方はどれか。

1.発信は電話、受信は手紙
2.発信は手紙、受信は電話
3.発信も受信もともに電話
4.発信も受信もともに手紙
   
問題II 次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。答えは、1・2・3・4から最も適当なものを一っ選びなさい。
 
      車の運転をしている人なら理解できるように、自分の前方や後方でププッとクラクション(注1)が鳴 ると気になるものです。たとえば、交差点の信号が青になったのに気がつかずに、後ろから「プププープー」と長いクラクションを鳴らされたら、人によっては驚いたり、「うるさいなあ」と不快に感じるでしょう。
      社会心理学者の木下冨雄先生の書かれた「クラクションランゲージ」という論文の中に、クラクションのエピソードがあります。ある教授が道を歩いていたとき、後ろからきた車からクラク ションを鳴らされた。教授は車を通すために道を譲った。ところがすれ違ったときに車はもう一度クラクションを鳴らした。①がどいてやったのにまたクラクションを鳴らすとは失礼な奴だ、 と②教授は怒っている。木下先生はそこで、最初のクラクションは「A 」という意味だが、後のクラクションは、「 B 」という感謝の意味のクラクションですよ、と③説明をされたという話です。木下先生はこの体験から、日本では:車を運転する人と運転しない入との間にマイカー(注2)文化とノーカー(注3)文化という異なる文化圏が成立しており、このエピソードは④一種の文化摩擦ではな いかと述べています。
      筆者は実験で交通状況を設定して⑤クラクション反応を求め、状況の違いによりどのようなクラクションが存在するかを分析しました。刺激場面(注4)を実験室でスライドプロジェクター(注5) によって提示させ、実験教示を聞いた後に被験者(注6) はスイッチを押してクラクションを鳴らします。
      細部は省きますが、分析の結果、クラクションには社会的エチケット、安全確保、⑥感情表現の三つのパターンがあると推定できました。非常に短い社会的エチケットのクラクション、中程度の長さの安全確保のクラクション、最も長い(0.5秒を超える長さ)感情表現のクラクションです。初心者は長さの違いがはっきりせず、安全確保や社会的エチケットと感情表現のクラクショ ンが重なっています。また、いかなる交通状況でも、平均して0.5秒を超えるクラクションを鳴らすドライバーが一定の比率で存在しています。しかし、⑦こういう何気ないクラクションが(中 略)「この馬鹿野郎!」という挑戦的で攻撃的な意味と受け止められる恐れがあります。

(蓮花一己「カーコミュニケーション その2」『人と車』1994年第2号(財/全日本交通安全協会による)

(注1)クラクション:自動車の警笛
(注2)マイカー:自分の車
(注3)ノーカー=車を持っていないこと
(注4)刺激場面:実験で反応を導き出すための場面
(注5)スライドプロジェクター:スライドを映すための機械
(注6)被験者:実験を受ける人
 
問(1)  ①とあるが、ここでは誰のことか。

1.木下先生     2.ある教授     3.車を運転していた人     4.筆者&nbāsp; 
 
問(2)  ②教授は怒っているとあるが、なぜ教授は怒ったのか。

1.クラクションの音がうるさかったから
2.クラクションの音に驚いたから
3.クラクションの意味を誤解したから
4.クラクションの意味が間違っていたから

問(3)  「 A 」と「 B 」に入る適当な組み合わせを選べ。

1.A:ありがとうB:ご苦労さま
2.A:こんにちはB:すみません
3.A:あぶないそB:お先にどうぞ
4.A:どいてくれB:どいてくれてありがとう

問(4)  ③説明をされたとあるが、誰が説明したのか。

1.木下先生     2.ある教授     3.車を運転していた人     4.筆者  
 
問(5)  ④一種の文化摩擦とあるが、ここではどのような意味か。

1.国や文化が異なると、同じクラクションの意味が異なる。
2.いつ鳴らすかによって、同じクラクションでも意味が異なる。
3.クラクションの長さが異なると、クラクションの意味も異なる。
4.運転する人と運転しない人では、同じクラクションの意味が異なる。

問(6)  ⑤クラクション反応とは、ここではどのようなものか。

1.クラクションがどのような意味を持つか
2.クラクションにどのような反 応をするか
3.クラクションをどのように鳴らすか
4.クラクションについてどう思うか

問(7)  ⑥感情表現のクラクションとは、ここではどのようなクラクションか。

1.怒っている気持ちを表現するクラクション
2.うれしい気持ちを表現するクラクション
3.悲しい気持ちを表現するクラクション
4.楽しい気持ちを表現するクラクション

問(8)  ⑦こういう何気ないクラクションと1よどのようなクラクションか。次の中から適当な組み合わせを選べ。

1.0.5秒以上 感情表現
2.0.5秒以上 安全確保・社会的エチケット
3.0.5秒を超えない感情表現
4.0.5秒を超えない安全確保・社会的エチケット
  
問題Ⅲ 次の(1)~(6)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1・2・3・4から一つ選びなさい。

(1)私は最近、外国へいく機会に何回かめぐまれ、諸国の鉄道に乗ってみている。風景や乗客は もとより、車両の構造や鉄道運営の流儀(注1)など、なにからなにまで、ものめずらしいことばかり で、おもしろくてたまらないけれど、外国の鉄道の味を知ってしまったら、日本の鉄道はつまらなくなるかというと、けっしてそうではない。外国での鉄道旅行のおもしろさは、異邦人(注2)としての おもしろさであり、日本のそれとは、味わい方の立場が違うのである。外国の鉄道に乗りながら、日本の鉄道への郷愁(注3)を感じることがしばしばであったのも、そのためであろう。
 
(宮脇俊三『鉄道旅行のたのしみ』集英社による)

(注1)流儀:やり方
(注2)異邦人:外国人
(注3)郷愁:故郷をなつかしむ気持ち

問(1)  外国の鉄道に乗りながら、日本の鉄道への郷愁を感じることがしばしばであったのはなぜか。

1.外国の鉄道に乗っていると、異邦人と見られてつかれてしまうから
2.外国の鉄道はものめずらしいことばかりで、つかれてしまうから
3.外国の鉄道と日本の鉄道では、異なるおもしろさを感じるから
4.外国の鉄道と日本の鉄道は、なにからなにまで似ているから

(2) 外山滋比古氏は、「象は鼻が長い」というタイトルで二重主格を扱った日本語文法論の本が、書店で童話の棚に入れられてしまった話を紹介している。
      このように、誤って不適切な分類項目に入れてしまうと、検索(注1)できなくなる。分類作業を他人に任せている場合、この種の事故は、頻繁に発生する。
ā      自分でやっていても、錯誤で誤入する場合がある。正しい項目をいくら探しても、目的の資料は出てこない。しかも、誤って入れたのだから、どこに入ってしまったかは、見当もつかな  い。そこで、すべての項目を探すようなはめ(注2)になる。

(野口悠紀雄『「超」整理法』中央公論社による)

(注1)検索:調べてさがし出すこと
(注2)はめ:困った結果

問(1)  問い この文章で、筆者が最も言いたいことは何か。

1.間違って分類されるような書名はつけないほうがいい。
2.間違って分類すると、見つけだすことができなくなる。
3.他人が分類した時は、すべての項目を探す必要がある。
4.自分で分類した時は、適切な項目をすぐに探し出せる。

(3)      次の文章は男女平等に関する国民の意識調査の結果について述べたものです。
      20歳以上の人に男女の地位の平等感に関する面接調査を行った。[法律や制度上]、[家庭生 活]、[社会通念(注1)・慣習・しきたり]において、それぞれ男女が感じる平等感を聞いたところ、ゆうぐう 次のことがわかった。[法律や制度上]は、女性の約55%が「男性の方が非常に優遇されている」(注2)または「どちらかといえば男性の方が優遇されている」と考えており、「平等である」と 考える女性は30.8%にとどまる。また[家庭生活]においては、男性の方が優遇されていると 感じる女性が[法律や制度ヒ]より増加するが、同様に感じる一男性は全体のほぼ半数である。 さらに、[社会通念・慣習・しきたり]においては、「男性の方が非常に優遇されている」また は「どちらかといえば男性の方が優遇されている」という意見が、男女とも70~80%を占めている。

(注1)通念:社会一般に共通した考え
(注2)優遇されている:有利に扱われている

問(1)  次のA・B・Cのグラフは、それぞれ[法律や制度上]、[家庭生活][社会通念・慣習・しきたり]の分野における男女の平等感を図示したものです。A・B・Cが、それぞれ、どの分野を示したものか、次の組み合わせの中で正しいものを選びなさい。



(グラフ:内閣総理大臣官房広報室編『月刊世論調査』1993年5月号大蔵省印刷局による)

1.A:法律や制度上 B:社会通念・慣習・しきたり C:家庭生活
2.A:家庭生活 B:法律や制度上 C:社会通念・慣習・しきたり
3.A:社会通念・慣習・しきたり B:家庭生活 C:社会通念・慣習・しきたり
4.A:家庭生活 B:社会通念・慣習・しきたり C:法律や制度上

(4)      アイヌ(注1)の人たちと自然との関わりは、一言でいうと「共存」である。「尊重」といってもい いかもしれないが、「支配」や「破壊」といった概念とは無縁(注2)の関わり、関係を 持つ。人々は、 自然界からたくさんのものを得る。さまざまなものを取る。取るといっても奪い取るのではな く、神様から受け取るのだという考えを持つ。盗み取るのではなくて受け取るのである。だか ら恵みを受けるとか、授かるという、神様を意識しての言い方が多い。

(藤村久和『アイヌ、神々と生きる人々』小学館による)

(注1)アイヌ:日本の少数民族の一つ
(注2)無縁:関係がないこと

問(1)  自然との関わりについて、アイヌの人たちはどのように考えているか。

1.自然から生きるのに必要なものを受け取り、自然とともに生きていく。
2.自然を大切に考え、自然からは決して食べ物を取らないようにする。
3.さまざまなものがある自然界を、神様のように支配しようとする。
4.自然は成長していくので、あまり破壊を気にしなくてもいい。

ā (5)      自然と芸術との関係は、決して単純ではない。一般に、「自然を写し、再現さすもの」と考  えられている美術一特に絵画一の場合でさえ、そうだった。それというのも、ひとつには入間がすでに「自然の一部」であり、しかも「自然に向って対立し、それを解釈する立場にい  る存在」だからで、「自然」は決してあらゆる人間に同じものとして立ち現われるのではない。そうである以上、「自然を再現させる」とか「自然を忠実に写す」とかいっても、それはそれ  を行う芸術家の「自然」をどうみるかということときり離しては、あり得ないわけです。

(吉田秀和『人生を深く愉しむために』海竜社による)

問(1)  この文章から、自然と絵画との関係はどのようなものだと考えられるか。

1.自然の一部として人間の前に立ち現われるものが絵画である。
2.あらゆる自然を絵画は忠実に写し、再現させることができる。
3.同じ自然を描いても、見る人によって異なって見えるのが絵画である。
4.絵画は描く人が自分も含んだ自然を解釈することに基づいている。

(6)      下のA~Dは・それぞれア、イ、ウ、エのどこかに入る文です。
子どもはその発達の途上、二つのことばの獲得を慧られる。

(ア)

(イ)

(ウ)

(エ)
A 私たちおとなのことばは、こうした二つのことばの重層性において(注1)成り立つ。
B 一つはいわゆる・ことばの誕生、ともよばれる、乳児期から幼児期 (注2)にかけての、あの親たちを喜ばせてやまぬことばである。
C このことを無視したことばや言語についての論議は、十分な深さにいたらないままに終るのでないかと思われる。
D そして今一つは、子どもが学校時代を通して、新たに身につけてゆくことを求められることばである。

(岡本夏木『ことばと発達』岩波書店による)

(注1)重層性:いくつも重なっていること
(注2)乳児:あかちゃん

問(1)  正しい組み合わせのものを選びなさい。

1.ア:A イ:D ウ:C エ:B
2.ア:B イ:D ウ:A エ:C
3.ア:C イ:B ウ:A エ:D
4.ア:D イ:C ウ:B エ:A


問題IV 次の文のにはとんな言葉を入れたらよいか。1、2、3、4から最も適当なものを一つ選びなさい。

問(1) さすがに一流の歌手________違う。1回の出演料が数百万円だという。

1.ともすると 2.ともなると 3.とはいえ 4.といっても

問(2) もう少し早く病院に行けば助かった________、放っておいたので、手遅れになってしまった。

1.もので 2.ものか 3.ものを 4.ものに

問(3) 人前で演技をするのは初めての経験________、彼はひとく緊張していた。

1.とあって 2.にあって 3.として 4.にして

問(4) 今日の午後3時までに原稿を提出しなければならず、今は1分________おろそかにできない。

1.よりも 2.だけは 3.たりとも 4.ばかりか

問(5) 彼は空港に着く________、恋入の入院先にかけつけた。

1.や否や 2.が最後 3.末に 4.次第で

問(6) こんな風が強い日に小型のボートで沖に出るなんて、危険________。

1.極める 2.極めない 3.極まりない 4.極まっている

問(7) あまりよく考えないで仕事を引き受けた________、ひどい目にあった。

1.わりに 2.ように 3.ばかりに 4.ところに

問(8) そんなひどいいたずらは、たとえ子供________許せるものではない。

1.だに 2.であれ 3.だと 4.にして

問(9) いつも迷惑をかけていると_______つつも、つい甘えてしまう。

1.知り 2.知る 3.知って 4.知れ

問(10) 大都市にはゴミ処理________、地震対策、交通渋滞なと、さまざまな問題が山積している。

1.をめぐって 2.をはじめ 3.において 4.にとって

問(11) あのチームは________がためには、どんなひどい反則でもする。

1.勝つ 2.勝ち 3.勝たぬ 4.勝たん

問(12) 人と人とのコミュニケーションをはかる________、お互いの信頼関係がきずかれる。

1.ことから 2.ことに 3.ことなしに 4.ことだから

問(13) あそこでは一流ホテル________豪華な雰囲気が味わえる。

1.まじきの 2.ならではの 3.かぎりの 4.ごときの

問(14) A氏は不動産業を営む________、暇を見つけては作家活動をしている。

1.かたわら 2.そばから 3.ながら 4.がてら

問(15) 映画を見終わって、主人公の生き方に________、自分の生き方がいかにいいかげんだったか、強く反省した。

1.かけて 2.よって 3.あって 4.ひきかえ

問(16) あの子は教師の忠告________、相変わらず悪い仲間とつきあっている。

1.をもとに 2.をよそに 3.をもって 4.をこめて

問(17) どの大学に留学しようかと、さんざん悩んだ________、A大学に決めた。

1.ことに 2.ほかに 3.かぎり 4.あげく

問(18) あの大統領は庶民性をそなえているが________、人気を集めているという。

1.ゆえに 2.くせに 3.だけに 4.のみに

問(19) 話し合いの結果________では、ストライキも辞さない覚悟だ。

1.のわけ 2.かぎり 3.いかん 4.のよう

問(20) ベストを尽くしてやれば、成功しようと________と関係ないのではないか。

1.しまい 2.しない 3.して 4.しろ

問(21) 今の親は他人の子供は________、自分の子供さえも叱らなくなったといわれている。

1.きわみ 2.おろか 3.かぎらず 4.いたり

問(22) いかがですか。こちらのお着物はお気に________でしょうか。

1.なされた 2.なられた 3.召された 4.存じた

問(23) 採否________、結果は郵便でお知らせします。電話でのお問い合わせには応じられません。

1.にあらず 2.をものともせず 3.にほかならず 4.のいかんにかかわらず

問(24) 「ご注文の品物ができあがりましたので、今度の日曜日にお届けに________よろしいでしょうか。」「ええ、お願いします。」

1.あがっても 2.おいでになっても 3.みえても 4.うけたまわっても

問(25) 国際交流に微力________貢献できればと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

1.がてら 2.ながら 3.として 4.さえも

問(26) あの選手は子供のころ、サッカーに________スポーツなら何でも得意だったそうだ。

1.基づき 2.限らず 3.わたって 4.すぎず

問(27) 環境破壊を________工業化をおし進めていくのには疑問がある。

1.するにせよ 2.しただけで 3.すればこそ 4.してまで

問題V 次の文の__にはとんな言葉を入れたらよいか。1、2、3、4から最も適当なものを一つ選びなさい。

問(1) こう毎日レポートや試験に追われていては、国の両親に手紙を書こうにも________。

1.書けない 2.書こうとしない 3.書かない 4.書きたくない

問(2) 日本へ来てしばらくは、国へ電話はかけるまいと思っていたが、今日はさびしくてたまらず、つい________。

1.かけたかった 2.かけるべきだ 3.かけてしまった 4.かけるはずだ

問(3) 日本での生活も10年ともなれば、相手が黙っていてもイエスかノーか________。

1.分かるわけがない 2.分かるようになる 3.分かりようがない 4.分かりづらくなる

問(4) 前政権が崩壊してからというもの、この国では中小企業の倒産、大手の企業の合併が続き、多くの人が職場を離れることを________。

1.余儀なくしている 2.余儀なくされている 3.余儀なくさせている 4.余儀なくしてもらっている

問(5) せっかく遠くから来たのに、着いたそうそう帰れと言わんばかりの顔をされては________。

1.帰るまでもない 2.帰るにあたらない 3.帰ろうとしない 4.帰らざるをえない

問(6) まだ卒業論文が完成していないので、就職が決まったからといって、________。

1.喜ぶわけではありません 2.喜んでいるにすぎません 3.喜ばないはずがありません 4.喜んでばかりはいられません

問題Vl 次の文の_______にはとんな言葉を入れたらよいか。1、2、3、4から最も適当なものを一つ選びなさい。

問(1) 公園のベンチにかばんを置き忘れたことに今気がついた。もう5時間もたっているから、もどって________、まず見つからないだろう。

1.さがしてみたら 2.さがしてみたところ 3.さがしてみたのに 4.さがしてみたところで

問(2) 主張すべきことは相手がだれであっても主張すべきだ。それによって採用を________それまでのことだ。

1.取り消されるより 2.取り消されるなら 3.取り消さないより 4.取り消さないなら

問(3) そんなことは常識だ。君に言われる________。

1.はずもない 2.必要がある 3.までもない 4.可能性がある

問(4) 東京は土地の値段が高く、ふつうのサラり一マンが自分の家を持つことはかなりむずかしい。家を買えるとしても、それは通勤に不便な場所________。

1.ではないだろう 2.ではあるまい 3.にかぎらない 4.になるだろう

問(5) 最近、日本では電話料金が下がり、手続きも簡単になった。また電話機も小さくなり、性能もよくなったことから携帯電話の利用者は________。

1.増えかねる 2.減りつつある 3.増える一方だ 4.減り気味だ

 
 

---------------------------------------------------------------------------------

 
 

纠错